現在購読している映画の雑誌は『キネマ旬報』『映画芸術』、ときどき『映画秘宝』『cut』。
中学・高校生のころは、ガキらしく『ロードショー』『スクリーン』、あのころ創刊された『FLIX』だったか。
いまほどスクリーンが身近な存在ではなかったため、「せめて情報だけでも」と必死だったんだ。
だから、そんな雑誌の読みかたは正しくないだろうと思いながらも、全頁を読破したあと「ふりだしに戻って」再び最初から読んだりしていた。
80年代~90年代前半の映画について細かいところまで記憶しているのは、「その世代ゆえ」という理由のほかに、そんな雑誌の「読みこみ」があったからなのだろうな、、、と思う。
友達の少ない映画少年だったから、読者ページの投稿なんかも繰り返していた。
スター俳優についての投稿ではなく映画批評「もどき」の投稿がメインだったということは、このころから「その傾向=批評家気質」はあったんだね。
もちろん懸賞への応募も積極的に展開していた。
月に葉書を30枚くらい購入し、そのすべてが懸賞用だったのだから、なかなかのマニアなのかもしれない。
ところで少し前に秋田書店による「懸賞の水増し」(実際に抽選をおこなわず、存在しない当選者の名前を誌上に載せて、当選品を発送したように見せかけた)があったが、これは担当者が思っている以上に大きい罪で、こういう「ささやかな」夢を壊すような行為はやってはダメでしょうよ。
懸賞の多くが、映画グッズだった。
Tシャツとかポスターとかね。業界人などに配布されるプレスシートのプレゼントもうれしい。
しかし映画雑誌における懸賞のメインは、試写会のはずで。
自分は「それ以外への応募」を繰り返していたわけだが、なぜってそりゃ、都心でおこなわれることが多い試写会に、群馬の片田舎に住む映画少年は参加出来そうもないから。
出来ないってことはないが、現実的ではない。
公開されていない新作は観たいけれど、交通費を考えたら入場料分くらいになってしまうじゃないかと。
それよりTシャツでしょ? みたいな。
・・・そういう考えだったはずなので、「『リーサル・ウェポン2』戸田奈津子トークショーつき試写会」の当選通知が届いたときは驚いた。
あれ自分、応募したっけ? と。
そんなわけで―。
ある日曜日、生まれて初めての試写会に参加した。
場所は渋谷。
東京への憧憬は強かったが、怖い場所でもあるので笑、同伴者は父親。
映画本編も楽しめたが、戸田なっちゃんのサービストークもよかった。
当時の一番人気といえばシュワ氏であり、なっちゃんは「シュワちゃんが、いかに陽気か」ということを映画字幕翻訳家ならではのエピソードを交えて話してくれた。
「初」試写会が、よほどうれしかったのか、その日の昼飯(父の趣味で、蕎麦屋)のことも夕飯(自分の趣味で、ファミレス)のことも、はっきり覚えている。
しかし。
父親は交通費や食事代も含めれば、あきらかに1万円以上を出していたはずで。
頭の悪いガキだって、そのくらいのことは分かる。
高校を出たら東京に行くんだ、試写会への応募はそうなってからでいいや・・・と、相変わらずTシャツやポスターの応募を続けたのであった。
健気でしょ、自分?
誰もいってくれないので、自分でいってみたとさ。
※『リーサル・ウェポン2』予告編
副題の「炎の約束」というのは、たぶん『ロッキー4』の「炎の友情」を意識してのことだろうが、
なにが約束なのか、さっぱり分からないのだった。
このシリーズは、第二作目までは単純に面白かったと思う。
第一作の「リチャード・ドナーらしくない」暗さがいちばん好きだが、
第二作目はなんといっても、ヒロインのパッツィ・ケンジットが可愛いし、便座に仕掛けられた爆弾のエピソードが面白いし、娘がコンドームのCMに出演しパパ困惑する・・・というのも爆笑出来たし。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『いつ隣人は出来るのか』
中学・高校生のころは、ガキらしく『ロードショー』『スクリーン』、あのころ創刊された『FLIX』だったか。
いまほどスクリーンが身近な存在ではなかったため、「せめて情報だけでも」と必死だったんだ。
だから、そんな雑誌の読みかたは正しくないだろうと思いながらも、全頁を読破したあと「ふりだしに戻って」再び最初から読んだりしていた。
80年代~90年代前半の映画について細かいところまで記憶しているのは、「その世代ゆえ」という理由のほかに、そんな雑誌の「読みこみ」があったからなのだろうな、、、と思う。
友達の少ない映画少年だったから、読者ページの投稿なんかも繰り返していた。
スター俳優についての投稿ではなく映画批評「もどき」の投稿がメインだったということは、このころから「その傾向=批評家気質」はあったんだね。
もちろん懸賞への応募も積極的に展開していた。
月に葉書を30枚くらい購入し、そのすべてが懸賞用だったのだから、なかなかのマニアなのかもしれない。
ところで少し前に秋田書店による「懸賞の水増し」(実際に抽選をおこなわず、存在しない当選者の名前を誌上に載せて、当選品を発送したように見せかけた)があったが、これは担当者が思っている以上に大きい罪で、こういう「ささやかな」夢を壊すような行為はやってはダメでしょうよ。
懸賞の多くが、映画グッズだった。
Tシャツとかポスターとかね。業界人などに配布されるプレスシートのプレゼントもうれしい。
しかし映画雑誌における懸賞のメインは、試写会のはずで。
自分は「それ以外への応募」を繰り返していたわけだが、なぜってそりゃ、都心でおこなわれることが多い試写会に、群馬の片田舎に住む映画少年は参加出来そうもないから。
出来ないってことはないが、現実的ではない。
公開されていない新作は観たいけれど、交通費を考えたら入場料分くらいになってしまうじゃないかと。
それよりTシャツでしょ? みたいな。
・・・そういう考えだったはずなので、「『リーサル・ウェポン2』戸田奈津子トークショーつき試写会」の当選通知が届いたときは驚いた。
あれ自分、応募したっけ? と。
そんなわけで―。
ある日曜日、生まれて初めての試写会に参加した。
場所は渋谷。
東京への憧憬は強かったが、怖い場所でもあるので笑、同伴者は父親。
映画本編も楽しめたが、戸田なっちゃんのサービストークもよかった。
当時の一番人気といえばシュワ氏であり、なっちゃんは「シュワちゃんが、いかに陽気か」ということを映画字幕翻訳家ならではのエピソードを交えて話してくれた。
「初」試写会が、よほどうれしかったのか、その日の昼飯(父の趣味で、蕎麦屋)のことも夕飯(自分の趣味で、ファミレス)のことも、はっきり覚えている。
しかし。
父親は交通費や食事代も含めれば、あきらかに1万円以上を出していたはずで。
頭の悪いガキだって、そのくらいのことは分かる。
高校を出たら東京に行くんだ、試写会への応募はそうなってからでいいや・・・と、相変わらずTシャツやポスターの応募を続けたのであった。
健気でしょ、自分?
誰もいってくれないので、自分でいってみたとさ。
※『リーサル・ウェポン2』予告編
副題の「炎の約束」というのは、たぶん『ロッキー4』の「炎の友情」を意識してのことだろうが、
なにが約束なのか、さっぱり分からないのだった。
このシリーズは、第二作目までは単純に面白かったと思う。
第一作の「リチャード・ドナーらしくない」暗さがいちばん好きだが、
第二作目はなんといっても、ヒロインのパッツィ・ケンジットが可愛いし、便座に仕掛けられた爆弾のエピソードが面白いし、娘がコンドームのCMに出演しパパ困惑する・・・というのも爆笑出来たし。
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明日のコラムは・・・
『いつ隣人は出来るのか』