再会を楽しみにするとかではなく、変わった自分を見てもらいたいという強い意識の表れ―それが、自分を同窓会参加率100にしているのだと思う。
見て、あたしを見て! みたいな。
イヤだねぇ、「自分が! 自分が」星人は。
さすがに現在はそうした意識は薄れた―ゼロではないんだな、ゼロでは―が、20代のころはその一心で参加していたのだった。
無理もないさと、ちょっと自己弁護をしておく。
何遍も記しているとおり、中学卒業時に体重100kg、高校1年の夏休み前には115kgを突破していた肥満児が、夏休みを経過すると70kg(トップ画像)まで落としていたわけでね、
40日間、顔を合わせていなかっただけのクラスメイトでさえ絶句したのだ、ということは「ぶーちゃん」としての自分しか記憶していない小・中学時代の同級生であれば、もっと驚いてくれるはずだ、、、と想像することは容易だろう。
で、実際、20代のころに参加した同窓会では、皆から「変わった、変わった」と評され、じつに気分がよかったんだ。
地味な格好でも体型の劇的な変化によって目立つのに、「自分が! 自分が」星人だったものだから、超ド派手なジャケットとネクタイをして「さらに」目立っていたのだった。
あぁ目立つって、なんて気持ちいいんだろう!!
と同時に、イタい男子が抱きがちな「同窓会幻想」も当然のように抱いていた。
当時好きだった子と急接近するとか、
(斉藤和義の『ずっと好きだった』って、そういう歌なんだよね?)
なんとも思っていなかった子がモノスゴ可愛くなっていて、(やっぱり)急接近するとか。
なにしろ基本、イタい男子だったから。
そんなこと、まーーーーーーーーーず起こらない。
いや、ゼロじゃないのだろう、たぶん。
うまいこと転がせる? ヤツは、うまいこと転がしておいしい思いをしているにちがいない。
しかし自分には、その経験も技術もない、「痩せた~♪」とクラスの元マドンナから声をかけられても、「でしょー?」と返すのが精一杯だった。
くそ!
いまだったら! みたいに思っているヤツって、腐るほど居るのだろうなぁ。
さて、初めての同窓会について―。
高校2年の夏休みだったと思う、中学2年のころの「あまり親しくなかった」クラスメイトから「来週、同窓会やるから、来なよ」と誘いの電話を受けた。
「どこで?」
「Kの家。あいつの親って、スナックやってたでしょ、そこでやる」
「オッケー。驚くぜ」
「楽しみにしてるよ」
なんだ、驚くぜって。
やせた自分に―といいたいのだろうが、そういう煽りかたが、いかにもダサい。
「サプライズ用意したから」といって驚きを半減させるようなもので、なにもいわずに登場したほうが格好いいのに。
自分は元クラスメイト全員を誘ったのかと勘違いしたが、約40人居たわけでね、3分の2が参加したとしても町のスナックじゃ狭過ぎる、
そう考えれば男子にしか声をかけていないことに気づきそうだが、気分はイケイケだ、舞い上がった自分は女子にも会えると思い、Tちゃんは相変わらず可愛いのかな、Мちゃんも可憐なままなのかなぁ、、、などと妄想を逞しくした。
当日―。
Kのスナックの扉を開くと、野郎しか居ない。
ザーメン臭漂う、野郎10人(くらい)。
もちろんザーメン臭が最もきついのは自分? だが、周りもさほど変わらない。
いい匂いを漂わせる女子が居ない! ひとりも居ない!
・・・まぁそれはそれで楽しめたし、実際に「痩せた!」「すごいね!」ともいわれ気分がよかったのだが、
想像していたのとは、だいぶちがったなぁ。
誰だったか、「まっき~、だいぶ期待して来ているよね(笑)」なんていっていたし。
なにがいいたいかっていうと、イタいのは、いま始まったことじゃない、、、ということなんだ。
※斉藤和義&YUI
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『20代女子に贈る映画』
見て、あたしを見て! みたいな。
イヤだねぇ、「自分が! 自分が」星人は。
さすがに現在はそうした意識は薄れた―ゼロではないんだな、ゼロでは―が、20代のころはその一心で参加していたのだった。
無理もないさと、ちょっと自己弁護をしておく。
何遍も記しているとおり、中学卒業時に体重100kg、高校1年の夏休み前には115kgを突破していた肥満児が、夏休みを経過すると70kg(トップ画像)まで落としていたわけでね、
40日間、顔を合わせていなかっただけのクラスメイトでさえ絶句したのだ、ということは「ぶーちゃん」としての自分しか記憶していない小・中学時代の同級生であれば、もっと驚いてくれるはずだ、、、と想像することは容易だろう。
で、実際、20代のころに参加した同窓会では、皆から「変わった、変わった」と評され、じつに気分がよかったんだ。
地味な格好でも体型の劇的な変化によって目立つのに、「自分が! 自分が」星人だったものだから、超ド派手なジャケットとネクタイをして「さらに」目立っていたのだった。
あぁ目立つって、なんて気持ちいいんだろう!!
と同時に、イタい男子が抱きがちな「同窓会幻想」も当然のように抱いていた。
当時好きだった子と急接近するとか、
(斉藤和義の『ずっと好きだった』って、そういう歌なんだよね?)
なんとも思っていなかった子がモノスゴ可愛くなっていて、(やっぱり)急接近するとか。
なにしろ基本、イタい男子だったから。
そんなこと、まーーーーーーーーーず起こらない。
いや、ゼロじゃないのだろう、たぶん。
うまいこと転がせる? ヤツは、うまいこと転がしておいしい思いをしているにちがいない。
しかし自分には、その経験も技術もない、「痩せた~♪」とクラスの元マドンナから声をかけられても、「でしょー?」と返すのが精一杯だった。
くそ!
いまだったら! みたいに思っているヤツって、腐るほど居るのだろうなぁ。
さて、初めての同窓会について―。
高校2年の夏休みだったと思う、中学2年のころの「あまり親しくなかった」クラスメイトから「来週、同窓会やるから、来なよ」と誘いの電話を受けた。
「どこで?」
「Kの家。あいつの親って、スナックやってたでしょ、そこでやる」
「オッケー。驚くぜ」
「楽しみにしてるよ」
なんだ、驚くぜって。
やせた自分に―といいたいのだろうが、そういう煽りかたが、いかにもダサい。
「サプライズ用意したから」といって驚きを半減させるようなもので、なにもいわずに登場したほうが格好いいのに。
自分は元クラスメイト全員を誘ったのかと勘違いしたが、約40人居たわけでね、3分の2が参加したとしても町のスナックじゃ狭過ぎる、
そう考えれば男子にしか声をかけていないことに気づきそうだが、気分はイケイケだ、舞い上がった自分は女子にも会えると思い、Tちゃんは相変わらず可愛いのかな、Мちゃんも可憐なままなのかなぁ、、、などと妄想を逞しくした。
当日―。
Kのスナックの扉を開くと、野郎しか居ない。
ザーメン臭漂う、野郎10人(くらい)。
もちろんザーメン臭が最もきついのは自分? だが、周りもさほど変わらない。
いい匂いを漂わせる女子が居ない! ひとりも居ない!
・・・まぁそれはそれで楽しめたし、実際に「痩せた!」「すごいね!」ともいわれ気分がよかったのだが、
想像していたのとは、だいぶちがったなぁ。
誰だったか、「まっき~、だいぶ期待して来ているよね(笑)」なんていっていたし。
なにがいいたいかっていうと、イタいのは、いま始まったことじゃない、、、ということなんだ。
※斉藤和義&YUI
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明日のコラムは・・・
『20代女子に贈る映画』