Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

星になった奇人たち

2017-09-18 00:10:00 | コラム
「追悼文の名人」を目指している―と書いたこともあったはずだが、最近はとんと書いていない。

イイワケをいえば、あまりにも「死に過ぎている」から。

きのう大物の訃報があったばかりなのに、きょうはカルトの訃報かよ・・・みたいな。

「書く気」が起こる前に、べつのひとまで死んでしまうと。


そんなわけで。

「まとめて合掌」というのもなんだが、ここ数ヶ月の訃報から、とくに自分が寂しい思いをした5人の映画「奇」人を挙げておこう。


【ジョージ・A・ロメロ】



7.16死去、享年77歳

「ゾンビ映画のフォーマット」を作った、ゾンビ映画の父。

洗練された現代のゾンビ映画も面白いものは多いが、低予算の手作り感と、作品に込められた「念」のようなものは、いま観ても強烈なのだった。




【トビー・フーパー】



8.26死去、享年74歳

ホラー映画の名手。

『悪魔のいけにえ』(74)1本で伝説を作ったが、キャリアでいちばん当たった『ポルターガイスト』(82)は、じつはプロデューサーのスピルバーグの発言権が強く、ほんとうに撮りたかったものを撮ることが出来なかったようで。

以降、スタジオが介入しないインディーズでホラーを撮りつづけた。

【フランク・ヴィンセント】



9.13死去、享年78歳

スコセッシ好きであれば、みんな知っている性格俳優。

『レイジング・ブル』(80)や『グッドフェローズ』(90)ではジョー・ペシにボコボコにされたが、




『カジノ』(95)では逆襲を成功? させる。

声も渋くて、大好きでした。

【ハリー・ディーン・スタントン】…トップ画像

9.15死去、享年91歳

90を過ぎていたこともオドロキの名優。

西部劇からキャリアをスタートさせ、『エイリアン』(79)や『パリ、テキサス』(84)で広く知られる存在に。

デヴィッド・リンチ好きとしては、『ワイルド・アット・ハート』(90)のママの愛人、そして『ツイン・ピークス』映画版(92)と新シリーズが印象に残る。

【土屋嘉男】



2.8死去、享年89歳

2月に亡くなっていたが、報じられたのは9月に入ってから。

中期黒澤映画には欠かせない俳優であり、とくに『七人の侍』(54)の利吉、『用心棒』(61)の小平が印象に残る。

いずれも妻を奪われるキャラクターを演じているところが、なんというか面白い。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(221)』
コメント (1)
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