WOWOWで放送中の『ツイン・ピークス』新シーズンが、どえらいことになっている。
「第8話」で革命的なことが起こる―ということだけは知っていたが、
そこから出来るかぎり情報をシャットアウト、頭のなかでいろいろ想像していたのに、さすがは鬼才リンチ、凡人が想像するトンデモ展開の、はるか先をいくエピソードを用意していた。
「真面目に観ていたのがバカバカしくなった」と観ることをやめるひとも居るそうだが、リンチはもちろんふざけているわけじゃあない。
自分が信じていることを映像化したに過ぎず、、、というか、リンチだけの話ではない、賛否両論が起こる作品すべてにいえることだろう、監督はいつだって本気なのだ。
まだWOWOWのみの先行放送であり、ほかのメディアで視聴可能になるまでは・・・というひとも多いだろうから、ネタバレ的なことは記さない。
ただひとつ、いえるのは、ケーブル/ネット配信とはいえ、米国ゴールデンタイムでこれほど実験的なドラマを創り、流してしまえるというところに、リンチの真の強みを見た気がして、ただただ感動を覚えるのであった。
そんなわけできょうは、「比較的」「ポピュラー」とされている作品のなかから、観るもののドギモを抜いた「トンデモ展開」が待つ映画の5傑を展開してみよう。
これは『ツイン・ピークス』とちがって時間が経過しているものだから、ネタバレあり、、、でいってみる。
(1)『バーディ』(84)
ベトナムで精神をやられた青年が、自分を「鳥」だと思い込む物語。
ラスト30秒前までは「ほぼ100%」のクオリティ、さすがはアラン・パーカー監督だ! と感心していたら、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/d0/bb4356cccffb005c605224bf848d333b.jpg)
屋上から飛び降りてしまう主人公は、べつに自死したわけでも、本気で飛ぼうとしたわけでもなく、単に「一段低い、向こうの屋根」に飛び移っただけ、、、だったのだ!!
(2)『アイズ ワイド シャット』(99)
犬も食わぬ夫婦間のアレヤコレヤに散々付き合わされた挙句、妻の「ファックしましょ」で幕を閉じる。
初見時は「ぽかーん」となったが、キューブリックの人間性が初めて「見えた」気がして、今となっては傑作だと思える。
(3)『3-4X10月』(90)
禁じ手とされる「夢オチ」みたいなものなのだけれども、北野武の才気が爆発しており、作品全体のトーンを考えると「それも、あり。」と思えてしまう。
(4)『マグノリア』(99)
カエルの雨が降ってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/3b/4ae0037525a71fc10cc96c0f5a78a129.jpg)
けれども冒頭から天候のクレジットを頻繁に表示させ、カエルの雨を見た少年に「これは、あり得る」といわせたり、トンデモというには親切に過ぎるかもしれないが。。。
(5)『バタリアン』(85)
わらわらと増殖していくゾンビに対処することが出来ず、爆弾で町そのものを破壊する。
恐ろしいが、それが最も適切な処置と思ってしまうのだった。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(27)石原真理』
「第8話」で革命的なことが起こる―ということだけは知っていたが、
そこから出来るかぎり情報をシャットアウト、頭のなかでいろいろ想像していたのに、さすがは鬼才リンチ、凡人が想像するトンデモ展開の、はるか先をいくエピソードを用意していた。
「真面目に観ていたのがバカバカしくなった」と観ることをやめるひとも居るそうだが、リンチはもちろんふざけているわけじゃあない。
自分が信じていることを映像化したに過ぎず、、、というか、リンチだけの話ではない、賛否両論が起こる作品すべてにいえることだろう、監督はいつだって本気なのだ。
まだWOWOWのみの先行放送であり、ほかのメディアで視聴可能になるまでは・・・というひとも多いだろうから、ネタバレ的なことは記さない。
ただひとつ、いえるのは、ケーブル/ネット配信とはいえ、米国ゴールデンタイムでこれほど実験的なドラマを創り、流してしまえるというところに、リンチの真の強みを見た気がして、ただただ感動を覚えるのであった。
そんなわけできょうは、「比較的」「ポピュラー」とされている作品のなかから、観るもののドギモを抜いた「トンデモ展開」が待つ映画の5傑を展開してみよう。
これは『ツイン・ピークス』とちがって時間が経過しているものだから、ネタバレあり、、、でいってみる。
(1)『バーディ』(84)
ベトナムで精神をやられた青年が、自分を「鳥」だと思い込む物語。
ラスト30秒前までは「ほぼ100%」のクオリティ、さすがはアラン・パーカー監督だ! と感心していたら、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/d0/bb4356cccffb005c605224bf848d333b.jpg)
屋上から飛び降りてしまう主人公は、べつに自死したわけでも、本気で飛ぼうとしたわけでもなく、単に「一段低い、向こうの屋根」に飛び移っただけ、、、だったのだ!!
(2)『アイズ ワイド シャット』(99)
犬も食わぬ夫婦間のアレヤコレヤに散々付き合わされた挙句、妻の「ファックしましょ」で幕を閉じる。
初見時は「ぽかーん」となったが、キューブリックの人間性が初めて「見えた」気がして、今となっては傑作だと思える。
(3)『3-4X10月』(90)
禁じ手とされる「夢オチ」みたいなものなのだけれども、北野武の才気が爆発しており、作品全体のトーンを考えると「それも、あり。」と思えてしまう。
(4)『マグノリア』(99)
カエルの雨が降ってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/3b/4ae0037525a71fc10cc96c0f5a78a129.jpg)
けれども冒頭から天候のクレジットを頻繁に表示させ、カエルの雨を見た少年に「これは、あり得る」といわせたり、トンデモというには親切に過ぎるかもしれないが。。。
(5)『バタリアン』(85)
わらわらと増殖していくゾンビに対処することが出来ず、爆弾で町そのものを破壊する。
恐ろしいが、それが最も適切な処置と思ってしまうのだった。
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明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(27)石原真理』