~メリル・ストリープのキャリア10傑~
オスカーのノミネート回数は軽々と2ケタを達成、そして実際に3度も栄誉に輝く。
ノミネートされなかった年、授賞式に出席しようものなら、どんな司会者だって「今年、ノミネートされなかった」と彼女についてイジリまくる。
不愉快になることだってあるだろうに、いつだってメリルはニコニコしている。
余裕、なのである。
女優のありかたとして、完璧だと思う。
現在68歳、好きか嫌いかでいえば、映画少年を自称し始めたガキのころは、向こうでの評価が凄過ぎて、ちょっと嫌いだったかもしれない。
けれども。
その演技に触れてしまうと、「なんもいえねぇ、、、」状態となってしまうのだった。
(1)『ディア・ハンター』(78)
帰ってこない恋人(クリストファー・ウォーケン)を待つのに疲れ、こころが荒み、彼女に片思いしている男(デ・ニーロ)に「慰め合いましょう」とベッドに誘う。
哀しくて、やりきれないよ。
(2)『クレイマー、クレイマー』(79)
オスカー助演賞受賞。
妻から一方的に別れを切り出された男と、その子ども―に焦点を当てているため、「元」妻の心理を深く理解することは出来ないが、表情だけで、それまでの家庭生活を想像させる演技はさすが。
(3)『ソフィーの選択』(82)
オスカー主演賞受賞。
ホロコーストを主題とする、奇妙な三角関係を描いた大人のドラマ。
メリルってすげぇや! と、個人的に初めて思った作品かと。
(4)『恋におちて』(84)
憧れのデ・ニーロと再共演を果たす。
日本でも「よろめきもの」のドラマが流行っていて、それに乗りスマッシュヒットを記録した。
(5)『めぐりあう時間たち』(2002)
「花は私が買って来るわ、とダロウェイ夫人が言った」
ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーアと共演、
ヴァージニア・ウルフと彼女の代表作『ダロウェイ夫人』をモチーフに、3つの時代の物語を描く。
(6)『プラダを着た悪魔』(2006)
ファッション雑誌の鬼編集長を好演し、映画は大ヒット。
悪魔にしては、愛嬌もあるし、チャーミングだったが。
(7)『愛と哀しみの果て』(85)
ロバート・レッドフォードと共演、オスカー受賞作品。
結婚し、英領だった東アフリカに移住するヒロインの波乱の半生を描く。
初見時はまだガキだったので、中身について感動することもなかったと記憶するが、それでもテーマ曲だけはこころに残った。
(8)『永遠に美しく…』(92)
SFXを駆使し、人々の「美への追求」を茶化したコメディ。
真面目な印象の強かったメリルが、じつはそれだけではないのかも・・・と、最初に思わせてくれた映画。
(9)『フランス軍中尉の女』(81)
ジェレミー・アイアンズと共演。
「映画内」映画と、男と女の愛のドラマが同時進行していく―そういう、複雑な構成の脚本を執筆していたころに観たのだったなぁ。
(10)『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011)
オスカー主演賞受賞。
サッチャーを演じられるひとは、このひとかケイト・ブランシェットくらいだと思う。
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明日のコラムは・・・
『口、ずさみ。』
オスカーのノミネート回数は軽々と2ケタを達成、そして実際に3度も栄誉に輝く。
ノミネートされなかった年、授賞式に出席しようものなら、どんな司会者だって「今年、ノミネートされなかった」と彼女についてイジリまくる。
不愉快になることだってあるだろうに、いつだってメリルはニコニコしている。
余裕、なのである。
女優のありかたとして、完璧だと思う。
現在68歳、好きか嫌いかでいえば、映画少年を自称し始めたガキのころは、向こうでの評価が凄過ぎて、ちょっと嫌いだったかもしれない。
けれども。
その演技に触れてしまうと、「なんもいえねぇ、、、」状態となってしまうのだった。
(1)『ディア・ハンター』(78)
帰ってこない恋人(クリストファー・ウォーケン)を待つのに疲れ、こころが荒み、彼女に片思いしている男(デ・ニーロ)に「慰め合いましょう」とベッドに誘う。
哀しくて、やりきれないよ。
(2)『クレイマー、クレイマー』(79)
オスカー助演賞受賞。
妻から一方的に別れを切り出された男と、その子ども―に焦点を当てているため、「元」妻の心理を深く理解することは出来ないが、表情だけで、それまでの家庭生活を想像させる演技はさすが。
(3)『ソフィーの選択』(82)
オスカー主演賞受賞。
ホロコーストを主題とする、奇妙な三角関係を描いた大人のドラマ。
メリルってすげぇや! と、個人的に初めて思った作品かと。
(4)『恋におちて』(84)
憧れのデ・ニーロと再共演を果たす。
日本でも「よろめきもの」のドラマが流行っていて、それに乗りスマッシュヒットを記録した。
(5)『めぐりあう時間たち』(2002)
「花は私が買って来るわ、とダロウェイ夫人が言った」
ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーアと共演、
ヴァージニア・ウルフと彼女の代表作『ダロウェイ夫人』をモチーフに、3つの時代の物語を描く。
(6)『プラダを着た悪魔』(2006)
ファッション雑誌の鬼編集長を好演し、映画は大ヒット。
悪魔にしては、愛嬌もあるし、チャーミングだったが。
(7)『愛と哀しみの果て』(85)
ロバート・レッドフォードと共演、オスカー受賞作品。
結婚し、英領だった東アフリカに移住するヒロインの波乱の半生を描く。
初見時はまだガキだったので、中身について感動することもなかったと記憶するが、それでもテーマ曲だけはこころに残った。
(8)『永遠に美しく…』(92)
SFXを駆使し、人々の「美への追求」を茶化したコメディ。
真面目な印象の強かったメリルが、じつはそれだけではないのかも・・・と、最初に思わせてくれた映画。
(9)『フランス軍中尉の女』(81)
ジェレミー・アイアンズと共演。
「映画内」映画と、男と女の愛のドラマが同時進行していく―そういう、複雑な構成の脚本を執筆していたころに観たのだったなぁ。
(10)『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011)
オスカー主演賞受賞。
サッチャーを演じられるひとは、このひとかケイト・ブランシェットくらいだと思う。
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明日のコラムは・・・
『口、ずさみ。』