てぃーんえい「じ」→「じ」いさん
きのうのつづきのように、世代の話。
20代のころは「はやく、じいさんと呼ばれるような年齢になりたい」と思っていたが、チューネンになった現在は「いまの感じが、ちょうどいいかな」と、やや弱気になっている笑
すでに体力的な衰えを感じていることが大きく、これ以上に弱っても困るなと。
食欲と性欲は20代と同じなんだけれどもね、酒と煙草が響いているのだろう、けっこうすぐ疲れる。
森鴎外の短編に『じいさんばあさん』というのがあり・・・
※青空文庫より
http://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/43030_17421.html
鴎外の作品にしては柔らかいので、『舞姫』や『山椒大夫』に比べると読み易いと思う。
映画も小説もそうだが、人気が高い「じいさんキャラクター」というのは、たぶん可愛らしい感じがするタイプだろう。
癇癪持ちだとか、異様な佇まいのじいさんはもれなく嫌われる。
ドラマのなかでは、じつは過去にいろいろあって「そういう風になった」と描かれる場合が多いが、個人的な趣味をいうと、そんな背景は要らない。
ただただ怖い、近寄り難い、そんなキャラクターのほうが面白い。
以下、自分が印象に残っている「映画のなかのじいさん」10人。
(1)『生きものの記録』(55…トップ画像)
反核というメッセージを強く打ち出した、黒澤映画最大の異色作。
当時35歳の三船が、70歳のじいさんを力演。
(2)『ストレイト・ストーリー』(99)
トラクターを駆使した、映画史上最も「のんびりした」ロードムービー。
(3)『グラン・トリノ』(2008)
圧倒的、イーストウッド。
(4)『東京物語』(53)
たぶん、一般アンケートではダントツで笠智衆でしょう。
(5)『ゴッドファーザー』(72)
笠智衆のあとを追うのは、子どもをあやしているうちに死んだ、ドン・コルレオーネか。
(6)『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009)
アニメーションの代表として。
切なくて、いとおしい。
(7)『ハリーとトント』(74)
じいさんと、ネコと、車。
映画通からの人気、高し。
(8)『砂の器』(74)
「おら、知らねー」・・・って、まさか和賀英良の父親が生きていたとは!!
(9)『ハスラー2』(86)
やっぱり、じいさんは「若いもんには負けん!」という意地がないと。
(10)『ライムライト』(52)
と同時に、老いと向き合い、自身に失望するじいさんというのも、リアリティがあって好きだ。
次回のしりとりは・・・
じい「さん」→「さん」きゅー。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『すべすべ、つるつる』
きのうのつづきのように、世代の話。
20代のころは「はやく、じいさんと呼ばれるような年齢になりたい」と思っていたが、チューネンになった現在は「いまの感じが、ちょうどいいかな」と、やや弱気になっている笑
すでに体力的な衰えを感じていることが大きく、これ以上に弱っても困るなと。
食欲と性欲は20代と同じなんだけれどもね、酒と煙草が響いているのだろう、けっこうすぐ疲れる。
森鴎外の短編に『じいさんばあさん』というのがあり・・・
※青空文庫より
http://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/43030_17421.html
鴎外の作品にしては柔らかいので、『舞姫』や『山椒大夫』に比べると読み易いと思う。
映画も小説もそうだが、人気が高い「じいさんキャラクター」というのは、たぶん可愛らしい感じがするタイプだろう。
癇癪持ちだとか、異様な佇まいのじいさんはもれなく嫌われる。
ドラマのなかでは、じつは過去にいろいろあって「そういう風になった」と描かれる場合が多いが、個人的な趣味をいうと、そんな背景は要らない。
ただただ怖い、近寄り難い、そんなキャラクターのほうが面白い。
以下、自分が印象に残っている「映画のなかのじいさん」10人。
(1)『生きものの記録』(55…トップ画像)
反核というメッセージを強く打ち出した、黒澤映画最大の異色作。
当時35歳の三船が、70歳のじいさんを力演。
(2)『ストレイト・ストーリー』(99)
トラクターを駆使した、映画史上最も「のんびりした」ロードムービー。
(3)『グラン・トリノ』(2008)
圧倒的、イーストウッド。
(4)『東京物語』(53)
たぶん、一般アンケートではダントツで笠智衆でしょう。
(5)『ゴッドファーザー』(72)
笠智衆のあとを追うのは、子どもをあやしているうちに死んだ、ドン・コルレオーネか。
(6)『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009)
アニメーションの代表として。
切なくて、いとおしい。
(7)『ハリーとトント』(74)
じいさんと、ネコと、車。
映画通からの人気、高し。
(8)『砂の器』(74)
「おら、知らねー」・・・って、まさか和賀英良の父親が生きていたとは!!
(9)『ハスラー2』(86)
やっぱり、じいさんは「若いもんには負けん!」という意地がないと。
(10)『ライムライト』(52)
と同時に、老いと向き合い、自身に失望するじいさんというのも、リアリティがあって好きだ。
次回のしりとりは・・・
じい「さん」→「さん」きゅー。
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明日のコラムは・・・
『すべすべ、つるつる』