Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(351)

2020-10-22 00:10:00 | コラム
まどん「な」→「な」ーど(ナード)

オタクを「強引に」英語でいうと、「nerd」(ナード)あるいは「geek」(ギーク)。

それにしてもオタクの印象は変わった。

「かなり」変わった。
180度、真逆になったといっていいでしょう。

オタクということばが生まれた直後は、ある意味でバカやデブ、ハゲ、チビよりもネガティブな意味合いが強かった。

Mくんこと宮崎勤の影響ですまちがいなく。

自分の定義は「権威のない学者」なんだけどね、そんな、なにかひとつを究めようとする真面目な素人に対し、
なにも究めようとしていないつまらないクラスメイトは・・・

「オメーもひとを殺してんじゃないの?」という無神経な暴言を投げつける。

Mくんというあだ名ではピンとこなくなった21世紀の現在―オタクは立派な個性であり、誤解を恐れずにいえば「ステイタス」なんですよ、もう。

THE隔世の感!!

さて、そんなオタクたちは映画の世界でどんな描かれかたをしてきたのか。

以下、オタク映画10選です。


『太陽を盗んだ男』(79)

理科の教師・城戸、原子爆弾オタク。

知識だけでなく行動力もバツグン、原子力発電所からプルトニウムを強奪し、たったひとりで原子爆弾を作り上げてしまう。


『キサラギ』(2007)

家元、オダ・ユージ、スネーク、安男、いちご娘。、亡くなったアイドルを推すアイドルオタク。





『電車男』(2005)

秋葉原をホームタウンとする、典型的なオタクが主人公。

しかし映画版はつまらなかったなぁ、不愉快でさえあった。

なにより、エルメス(中谷美紀)のからっぽさが気に入らなかった。



『ウォー・ゲーム』(83)

高校生デビッド・ライトマン、ハッキングの知識を有するパソコンオタク。

あわや戦争に!? という展開まで行くのだが、現在でもリアル・・・というより以前に、なぜか牧歌的な雰囲気があるのが不思議。


『殺しのドレス』(80)

ヒロインの息子ピーター、メカ・科学オタク。

独自捜査がうまくいったのは、彼のおかげでしょう。


『キック・アス』(2010)

デイヴ・リズースキー、コミック(主にスーパーヒーロー物)オタク。




『トゥルー・ロマンス』(93)

クラレンス、ポップカルチャーオタク。

これはもちろん、QTはじめ映画オタクの夢の結晶的キャラクターですよ。



『桐島、部活やめるってよ』(2012)

前田涼也、映画オタク。

映画部に所属し、フィルムにこだわって映画を撮っている。
未来のクリストファー・ノーラン? かもしれない。


『スクリーム』(96)

登場人物全員が、ホラー映画のオタク?

創りは感心したけどね、それもパート2までかなぁ。


『ヲタクに恋は難しい』(2020)

いやー、これはひどかった。

監督もオタクと認識していたのだけどね、じつはバカにしていたのか。

ただそれだけ、いっておきます。。。


あすのしりとりは・・・
なー「ど」→「ど」ろんこ。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(352)』
コメント (1)
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