Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん女優列伝(219)中嶋朋子

2020-10-28 00:10:00 | コラム
71年6月5日生まれ・49歳。
東京出身。

公式サイト


上京して最初に買ったアイドルカレンダーが、中嶋朋子(なかじま・ともこ)さんでした。

90年代初頭は、すでにきちんとしたキャリアのある女優さんではあるものの「売り出しかたとしてはアイドルみたいな存在」だったのですよね。


高橋かおり・小島聖と「砂岡三人娘」なんて呼ばれていましたし。


ただ一般的には、いつまで経っても「黒板蛍ちゃん」なのだと思います。

この一家はそれぞれ、強烈なキャラクター性がありましたし。

それにより、学校ではひどいイジメに遭ったそうです。
「暗いヤツ」みたいな。


現在でも「蛍ちゃん」といってしまうひとは多いですが、そのイメージからよく脱却出来たと思います。

※助演で輝くタイプかな



<経歴>

広告でお馴染みの「劇団ひまわり」出身。
子役として、様々な「ヒロインの子ども時代」を演じる。

映画俳優デビュー作は、80年の『おさな妻』。
「ぎりぎり」の成人映画ですが、ヒロイン悦子の少女時代の回想シーンに登場します。

翌年、『北の国から』(フジテレビ)がスタートしてお茶の間の人気者に。
このシリーズは、2002年までつづきました。
いろいろありましたが、結婚してよかったなぁと感動したものです。


フィギュアスケートに打ち込む少女を熱演した『時計 Adieu I'Hiver』(86)、
『永遠の1/2』(87)、『四月怪談』(88)、

吉本ばななの人気小説を市川準が映画化、牧瀬里穂の魅力が炸裂した『つぐみ』(90)。

※つぐみを客観視出来るキャラクターを、朋子さんが演じたから成功したのですよ~


ダメな妹を幽霊の姉が支える『ふたり』(91)、
キュートな魅力を振りまいた『あさってDANCE』(91)では主演を務めていますが、
前述したように、基本的には助演で輝くタイプだと思います。

それでも珍作『パラサイト・イヴ』(97)のような作品は生まれてしまいますが苦笑、

『がんばっていきまっしょい』(98)とか、ヒロインを突き放すようなキャラクターを演じるのがほんとう巧いのですよね。

『ボクの、おじさん THE CROSSING』(2000)、『MPD-PSYCHO/FAKE』(2002)、『茶の味』(2004)、『ベロニカは死ぬことにした』(2006)、『あの空をおぼえてる』(2007)、
『太平洋の奇跡 ―フォックスと呼ばれた男―』(2011)、『東京家族』(2013)、『小さいおうち』(2014)、『家族はつらいよ』(2016)、『美しい星』(2017)、『家族はつらいよ2』(2017)、そして最新作は『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』(2018)。

山田洋次の信頼を得て、いまでは立派な山田組の一員です。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(220)中条あやみ』
コメント
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