35年11月8日生まれ・86歳。
フランス出身。
じつはすでに引退しているドロンさん、
筑紫哲也はかつて、こんな風にドロンさんを評したことがあります。
「ドロンはじつは、日本における『太陽がいっぱい』の高評価について、複雑な思いを抱いているんです。いつ来日しても、『太陽~』についての言及しかない。新作が公開されるんですよといっても、『太陽~』についてしか質問が出てこない。彼にとってのスタートみたいなものですよ、『太陽がいっぱい』は。そこからきちんとしたキャリアを築いているのに、デビュー時の私にしか興味がないのかって…」
ドロンの気持ちは「もっともだ」としつつ、「そのくらい日本人にとって、この映画の暗い感動というのはインパクトがあったんです」と筑紫さんは結んでいます。
なるほど、なんとなく分かるなぁ!!
<経歴>
カンヌ国際映画祭「名誉パルムドール」を受賞したフランス映画界の功労者。
若いころは超のつく美男子、
しかし、おじいちゃんになった現在もスーパークールですよね^^
ちなみに吹き替え版で「ドロンさん専属」になっているのは、野沢那智。
両親が離婚した関係で寄宿学校に入り、よくトラブルを起こし、その度に転校するような問題児だったみたいです。
あれま、急に親近感が(^^;)
17歳でフランス海軍へ入隊し、インドシナ戦争へ従軍。
55年に除隊、米国に放浪の旅に出る。
57年―友人のすすめでカンヌ映画祭期間中に町を歩いていると、「ほんとうに」スカウトされてしまう。
映画俳優デビュー作は、同年の『女が事件にからむ時』。
主演は、ジャン=ポール・ベルモンドでした。
『恋ひとすじに』(58)、『お嬢さん、お手やわらかに!』(59)を経た60年、
パトリシア・ハイスミスによる人気小説を名匠ルネ・クレマンが映画化した『太陽がいっぱい』に主演、ビッグインパクトを残す。
ルキノ・ヴィスコンティの『若者のすべて』(60)、
『生きる歓び』(61)、『太陽はひとりぼっち』(62)、『地下室のメロディー』(63)、
再びヴィスコンティと組み、ビジュアル的にいちばん目を引くであろうキャラクターを熱演した『山猫』(63)、
二役を演じた『黒いチューリップ』(64)、『さすらいの狼』(64)、『名誉と栄光のためでなく』(66)、『パリは燃えているか』(66)、
そして67年、ドロンさん3つめの代表作となる『冒険者たち』に出演。
素敵な三角関係を描いた名画ですが、まずはこのテーマ曲かな。
殺し屋をクールに演じた『サムライ』(67)は、のちの『RONIN』(98)や『ゴースト・ドッグ』(99)に影響を与えた快作。
『悪魔のようなあなた』(67)、『世にも怪奇な物語』(68)、
チャールズ・ブロンソンとのW主演、煙草を粋に扱った『さらば友よ』(68)、
衣装にもしびれる『シシリアン』(69)や『ボルサリーノ』(70…74年に続編にも出演)、
70年代フランス産を代表するフィルムノワール『仁義』(70)、
『もういちど愛して』(71)、ブロンソンそして三船と共演した摩訶不思議な西部劇『レッド・サン』(71)、
『暗殺者のメロディ』(72)、『リスボン特急』(72)、こうしたスリラーにも出演するのかと驚いた『ショック療法』(72)、
『スコルピオ』(73)、『暗黒街のふたり』(73)、『個人生活』(74)、『アラン・ドロンのゾロ』(75)、『友よ静かに死ね』(77)、『エアポート'80』(79)。
80年代以降、映画出演は徐々に減少し自分が映画好きを自覚するころには、はっきりいうと「過去のひと」ではありました。
だから自分なんかは、映画史を探り、知れば知るほど、このひとのスター性に気づいていくという感じだったのです。
『最後の標的』(82)、『真夜中のミラージュ』(84)、『アラン・ドロン/私刑警察』(88)、
ゴダールと組んだ『ヌーヴェルヴァーグ』(90)、『ハーフ・ア・チャンス』(98)。
2017年、引退宣言。
2019年、脳卒中を発症し療養していると報道される。
最も新しい作品というか、事実上の引退作はカエサルを演じている『アステリックスと仲間たち オリンピック大奮闘』(2008)になるのかな…。
若い映画ファンのなかには未だ、『太陽がいっぱい』や『冒険者たち』に辿り着いていないひとが沢山居ます。
なんてこった!と憂うのではなく、これからあの感動を体感出来るのか!と羨ましがりましょうね^^
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(8)アラン・リックマン』
フランス出身。
じつはすでに引退しているドロンさん、
筑紫哲也はかつて、こんな風にドロンさんを評したことがあります。
「ドロンはじつは、日本における『太陽がいっぱい』の高評価について、複雑な思いを抱いているんです。いつ来日しても、『太陽~』についての言及しかない。新作が公開されるんですよといっても、『太陽~』についてしか質問が出てこない。彼にとってのスタートみたいなものですよ、『太陽がいっぱい』は。そこからきちんとしたキャリアを築いているのに、デビュー時の私にしか興味がないのかって…」
ドロンの気持ちは「もっともだ」としつつ、「そのくらい日本人にとって、この映画の暗い感動というのはインパクトがあったんです」と筑紫さんは結んでいます。
なるほど、なんとなく分かるなぁ!!
<経歴>
カンヌ国際映画祭「名誉パルムドール」を受賞したフランス映画界の功労者。
若いころは超のつく美男子、
しかし、おじいちゃんになった現在もスーパークールですよね^^
ちなみに吹き替え版で「ドロンさん専属」になっているのは、野沢那智。
両親が離婚した関係で寄宿学校に入り、よくトラブルを起こし、その度に転校するような問題児だったみたいです。
あれま、急に親近感が(^^;)
17歳でフランス海軍へ入隊し、インドシナ戦争へ従軍。
55年に除隊、米国に放浪の旅に出る。
57年―友人のすすめでカンヌ映画祭期間中に町を歩いていると、「ほんとうに」スカウトされてしまう。
映画俳優デビュー作は、同年の『女が事件にからむ時』。
主演は、ジャン=ポール・ベルモンドでした。
『恋ひとすじに』(58)、『お嬢さん、お手やわらかに!』(59)を経た60年、
パトリシア・ハイスミスによる人気小説を名匠ルネ・クレマンが映画化した『太陽がいっぱい』に主演、ビッグインパクトを残す。
ルキノ・ヴィスコンティの『若者のすべて』(60)、
『生きる歓び』(61)、『太陽はひとりぼっち』(62)、『地下室のメロディー』(63)、
再びヴィスコンティと組み、ビジュアル的にいちばん目を引くであろうキャラクターを熱演した『山猫』(63)、
二役を演じた『黒いチューリップ』(64)、『さすらいの狼』(64)、『名誉と栄光のためでなく』(66)、『パリは燃えているか』(66)、
そして67年、ドロンさん3つめの代表作となる『冒険者たち』に出演。
素敵な三角関係を描いた名画ですが、まずはこのテーマ曲かな。
殺し屋をクールに演じた『サムライ』(67)は、のちの『RONIN』(98)や『ゴースト・ドッグ』(99)に影響を与えた快作。
『悪魔のようなあなた』(67)、『世にも怪奇な物語』(68)、
チャールズ・ブロンソンとのW主演、煙草を粋に扱った『さらば友よ』(68)、
衣装にもしびれる『シシリアン』(69)や『ボルサリーノ』(70…74年に続編にも出演)、
70年代フランス産を代表するフィルムノワール『仁義』(70)、
『もういちど愛して』(71)、ブロンソンそして三船と共演した摩訶不思議な西部劇『レッド・サン』(71)、
『暗殺者のメロディ』(72)、『リスボン特急』(72)、こうしたスリラーにも出演するのかと驚いた『ショック療法』(72)、
『スコルピオ』(73)、『暗黒街のふたり』(73)、『個人生活』(74)、『アラン・ドロンのゾロ』(75)、『友よ静かに死ね』(77)、『エアポート'80』(79)。
80年代以降、映画出演は徐々に減少し自分が映画好きを自覚するころには、はっきりいうと「過去のひと」ではありました。
だから自分なんかは、映画史を探り、知れば知るほど、このひとのスター性に気づいていくという感じだったのです。
『最後の標的』(82)、『真夜中のミラージュ』(84)、『アラン・ドロン/私刑警察』(88)、
ゴダールと組んだ『ヌーヴェルヴァーグ』(90)、『ハーフ・ア・チャンス』(98)。
2017年、引退宣言。
2019年、脳卒中を発症し療養していると報道される。
最も新しい作品というか、事実上の引退作はカエサルを演じている『アステリックスと仲間たち オリンピック大奮闘』(2008)になるのかな…。
若い映画ファンのなかには未だ、『太陽がいっぱい』や『冒険者たち』に辿り着いていないひとが沢山居ます。
なんてこった!と憂うのではなく、これからあの感動を体感出来るのか!と羨ましがりましょうね^^
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明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(8)アラン・リックマン』