Cape Fear、in JAPAN

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令和版・海外俳優列伝(11)アレック・ギネス

2022-06-24 00:10:00 | コラム
14年4月2日生まれ・2000年8月5日死去、享年86歳。
イギリス出身。

ナイトの称号を持つギネスは、名匠デヴィッド・リーンと組んだ数々の傑作でクラシック・ファンに馴染みの深い名優さん。
と同時に新規映画ファンにとっても覚え易い故人、、、であるのは、もちろんオビ=ワン・ケノービを演じたひとだから。



しかし後年、ギネスは『スター・ウォーズ』初期3部作(77~83)に出たことを「深く後悔している」と発言、ファンを困惑させました。

まぁゲイリー・オールドマンも大人気作『レオン』(94)の悪徳刑事役を演じたことは「間違いだった」と告白し、やはり『レオン』信者を落胆させてますし、これぞ「いろいろ、あらーな」だと思うんです。
過去は消せないからこそ、そう発言するのでしょうし。
たしかに感動したからこそ、そんな過去作を否定することを残念に思うのでしょうし。


※自分にとっては、クワイ河マーチのひとです^^



<経歴>

私生児として生まれる。

30年代より舞台の世界でキャリアを築き始め、やがてデヴィッド・リーンと出会う。

実質的な映画俳優デビュー作は、46年のリーン監督作『大いなる遺産』。

『オリヴァ・ツイスト』(48)、
「見巧者たちのオールタイムベスト」などのアンケートを取ると、決まって上位につける洒脱な作品『マダムと泥棒』(55)、


『戦場にかける橋』(57)でニコルソン大佐を好演し、オスカー主演賞受賞。
さらには『アラビアのロレンス』(62)のファイサル王子役で鮮烈な印象を残す。


この少し前にナイトの称号を受け、イギリスを代表する名優として名を馳せる。

『ローマ帝国の滅亡』(64)や『ドクトル・ジバゴ』(65)、『クリスマス・キャロル』(70)でもたしかな演技を披露し、
たしかに「このくらいのひと」が―というと語弊があるのか、当時は「子ども向け」と「下に見られていた」はずの『スター・ウォーズ』に出演するというのは意外だったのかもしれません。

子どもも楽しめる『クリスマス・キャロル』と、子どもに向けて創られていると「されていた」SFでは「おおきなちがい」がある。みたいな?

ともあれ!
「エピソード4/新たなる希望」(77)、「エピソード5/帝国の逆襲」(80)、「エピソード6/ジェダイの帰還」(83)におけるギネスさんの役柄(オビ=ワン…ちょうどいま、サイドストーリーが配信されてますね!)はこのシリーズを特別にしている「大事な要素」として、マニアたちに大歓迎されたのでした。

ほかの出演作に・・・
『レイズ・ザ・タイタニック』(80)、このあたりの好演も記憶にとどめておくべき『リトル・プリンス』(80)、リーンとはずっと良好な関係を築いていたことが分かる『インドへの道』(84)、
かと思えば若き天才ソダーバーグの珍作『KAFKA/迷宮の悪夢』(91)にも出演したりと、なかなかに自由な作品選びで、SWのなにがそんなに気に入らなかったのか?みたいな風にも思ったりしちゃいますけど(^^;)

2000年8月5日、肝臓がんにより死去。
享年86歳、遺作はホラー映画『ミュート・ウィットネス』(95)でした。


ガキのころは、『エクソシスト』(73)でメリン神父を演じたマックス・フォン・シドーと混同したりしましたが^^
シドーはスウェーデン人、ギネスはイギリス人ですからね、よーーく見たらぜんぜんちがうのですけど………。

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(12)アレック・ボールドウィン』
コメント (2)
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