まんいんおんれ「い」→「い」んび
淫靡(いんび)
[名・形動]男女の関係、風俗などが乱れていること。また、そのさま。「淫靡な雰囲気」
※デジタル大辞泉より
…………………………………………
にっかつの大先輩、映画監督であり劇画家として著名な石井隆が鬼籍に入った。
数年前から癌を患い、周囲に打ち明けることなく闘病生活を送っていたという。
享年75歳、合掌。
訃報が入った翌々日、わがサイトの閲覧数に異変が起こる。
通常は1600PV前後、しかし7000を超えている。
2018年にアップした「石井隆のキャリア10傑」にアクセスが集中したようで。
あぁ少しは世の役に立っているのかなぁと安心してみたり。
今宵は追悼企画として、当時の10傑を再掲載しよう。
運命のおんな・名美を描きつづけた石井隆の世界観は、たしかに淫靡であったし「昭和感」もすごい、よって観るひとを選びそう…でいて、映画館には単身で来る若い女性も多かったと記憶する。
いたずらにエロスを映す、「男のためのポルノ」ではなかったんだなぁ!と、そんな女性を見て感動したものです。
…………………………………………
(1)『夜がまた来る』(94)
夜と雨、ネオン、そして堕ちていく美女・名美。
石井美学のすべてがつまった最高傑作で名美を演じるのは、夏川結衣だった。
(2)『死んでもいい』(92)
若い男を虜にした人妻が、彼と共謀して旦那を殺そうとする。
19歳のころ、ある先輩に「まだ、まっき~にはこの映画の気持ち、分からないだろうね」といわれ、なんだか知らないがイラついた想い出がある。
しかし、たしかに分からなかった。
分からないことが、とても恥ずかしくて悔しかった。
(3)『GONIN』(95)
きちんとした娯楽作だって撮れることを証明した快作。
ビートたけしの役者人生において、このヒットマン役は最高のものだと思う。
そして名美というキャラクターは出てこないが、フィリピン人ホステス役で「ナミィ」が出てくるのはファンサービスだろう笑
(4)『沙耶のいる透視図』(86)
脚本を担当。
この時代の高樹沙耶を知っている男子たちはきっと、大麻問題が報道されても「なんとなく」彼女の肩を持ったことだろう。
いっぱい脱いでくれているからね、やっぱりそういうものですよ。
(5)『ヌードの夜』(93)
余貴美子が名美を演じる。
村木役を竹中直人が好演、こんなに男前だったのかと驚く。
(6)『天使のはらわた 赤い眩暈』(88)
記念すべき監督デビュー作。
いろいろと穴はあるが、石井美学のあれやこれやはすでに完成されている。
(7)『甘い鞭』(2013)
壇蜜を起用し、SMの世界で生きざるを得なかったヒロインの哀しき性を描く。
それにしても、壇蜜のハダカはキレイ。
(8)『GONINサーガ』(2015)
スマッシュヒット作の「正」続編。
若手男優も悪くなかったが、土屋アンナがいちばんよかった。
(9)『黒の天使 Vol.2』(99)
銃をぶっ放す天海祐希がひたすら格好いい。
晴天から天気雨が降ってくるショットはちょっと、神がかっていて、これだけで映画史に残していいかと。
(10)『フリーズ・ミー』(2000)
殺した男たちを冷凍化することでトラウマを克服していくヒロインを井上晴美が熱演、ユーモラスな味つけもちょうどよくて楽しめる。
次回のしりとりは・・・
いん「び」→「び」りーわいるだー。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『きれぎれ』
淫靡(いんび)
[名・形動]男女の関係、風俗などが乱れていること。また、そのさま。「淫靡な雰囲気」
※デジタル大辞泉より
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にっかつの大先輩、映画監督であり劇画家として著名な石井隆が鬼籍に入った。
数年前から癌を患い、周囲に打ち明けることなく闘病生活を送っていたという。
享年75歳、合掌。
訃報が入った翌々日、わがサイトの閲覧数に異変が起こる。
通常は1600PV前後、しかし7000を超えている。
2018年にアップした「石井隆のキャリア10傑」にアクセスが集中したようで。
あぁ少しは世の役に立っているのかなぁと安心してみたり。
今宵は追悼企画として、当時の10傑を再掲載しよう。
運命のおんな・名美を描きつづけた石井隆の世界観は、たしかに淫靡であったし「昭和感」もすごい、よって観るひとを選びそう…でいて、映画館には単身で来る若い女性も多かったと記憶する。
いたずらにエロスを映す、「男のためのポルノ」ではなかったんだなぁ!と、そんな女性を見て感動したものです。
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(1)『夜がまた来る』(94)
夜と雨、ネオン、そして堕ちていく美女・名美。
石井美学のすべてがつまった最高傑作で名美を演じるのは、夏川結衣だった。
(2)『死んでもいい』(92)
若い男を虜にした人妻が、彼と共謀して旦那を殺そうとする。
19歳のころ、ある先輩に「まだ、まっき~にはこの映画の気持ち、分からないだろうね」といわれ、なんだか知らないがイラついた想い出がある。
しかし、たしかに分からなかった。
分からないことが、とても恥ずかしくて悔しかった。
(3)『GONIN』(95)
きちんとした娯楽作だって撮れることを証明した快作。
ビートたけしの役者人生において、このヒットマン役は最高のものだと思う。
そして名美というキャラクターは出てこないが、フィリピン人ホステス役で「ナミィ」が出てくるのはファンサービスだろう笑
(4)『沙耶のいる透視図』(86)
脚本を担当。
この時代の高樹沙耶を知っている男子たちはきっと、大麻問題が報道されても「なんとなく」彼女の肩を持ったことだろう。
いっぱい脱いでくれているからね、やっぱりそういうものですよ。
(5)『ヌードの夜』(93)
余貴美子が名美を演じる。
村木役を竹中直人が好演、こんなに男前だったのかと驚く。
(6)『天使のはらわた 赤い眩暈』(88)
記念すべき監督デビュー作。
いろいろと穴はあるが、石井美学のあれやこれやはすでに完成されている。
(7)『甘い鞭』(2013)
壇蜜を起用し、SMの世界で生きざるを得なかったヒロインの哀しき性を描く。
それにしても、壇蜜のハダカはキレイ。
(8)『GONINサーガ』(2015)
スマッシュヒット作の「正」続編。
若手男優も悪くなかったが、土屋アンナがいちばんよかった。
(9)『黒の天使 Vol.2』(99)
銃をぶっ放す天海祐希がひたすら格好いい。
晴天から天気雨が降ってくるショットはちょっと、神がかっていて、これだけで映画史に残していいかと。
(10)『フリーズ・ミー』(2000)
殺した男たちを冷凍化することでトラウマを克服していくヒロインを井上晴美が熱演、ユーモラスな味つけもちょうどよくて楽しめる。
次回のしりとりは・・・
いん「び」→「び」りーわいるだー。
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明日のコラムは・・・
『きれぎれ』