Cape Fear、in JAPAN

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令和版・海外俳優列伝(9)アル・パチーノ:後半

2022-06-10 00:10:00 | コラム
パチーノ、第二夜目―。

(デカもいいけど)でに朗と同様、やっぱりギャング系が似合うパチーノ。
80年代後半の映画キャリアが「やや」薄めに感じるのは、舞台中心に活躍していたから。

舞台ではシェイクスピア劇を得意としており、
映画監督初挑戦として選んだ題材が、『リチャード三世』映像化までの過程を追った『リチャードを探して』(96)だったほど。

さて、90年代以降の映画キャリアを。
『スカーフェイス』(83)で演じたトニー・モンタナの「その後」を描いたかのような傑作『カリートの道』(93)、


でに朗と共演、180分の熱い戦いが展開される『ヒート』(95)、
『訣別の街』(96)、

潜入捜査官ジョニー・デップをチンピラと信じ、兄貴としてギャングの世界に誘っていく『フェイク』(97)、


キアヌ・リーヴスと共演したスリラー『ディアボロス/悪魔の扉』(97)、

「銃声のない、荘厳なる戦場へ」というキャッチがすばらしい『インサイダー』(99)、


これまたキャッチの話になるけれど(^^;)
本編は「どうかな…」しかし「無駄に生きるな、熱く死ね」のキャッチがその年のベストだと思った『エニイ・ギブン・サンデー』(99)、

21世紀に入っても・・・
『インソムニア』(2002)、『シモーヌ』(2002)、『ジーリ』(2003)、『ヴェニスの商人』(2004)、『88ミニッツ』(2007)、『オーシャンズ13』(2007)、『ミッドナイト・ガイズ』(2012)、『ブロークン 過去に囚われた男』(2014)、『Dearダニー 君へのうた』(2015)など精力的に活動。

ただ、作品のインパクトは前世紀・全盛期に比べ、、、という感じにはなりました。

しかーし。
しかーし!!

2019年、QTの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に特別出演(っぽく)顔を出し、
スコセッシの『アイリッシュマン』で実在する「謎の人物」ジミー・ホッファを演じ、でに朗が演じるフランクの「こころをざわつかせ」る熱演を披露。


あぁやっぱりパチーノすごいな、映画の醍醐味って俳優の演技のぶつかり合いでもあるのだなぁ!! と実感させてくれました。


最新作は『ハウス・オブ・グッチ』(2021)、もう82歳―でに朗は78歳―ですが、まだまだパワフルな演技を見せてくれそうです^^


次回の列伝は、アルバート・フィニーさんから。

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明日のコラムは・・・

『やっぱり、『ミスト』じゃないよね(^^;)』
コメント (4)
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