Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(430)

2022-09-26 00:10:00 | コラム
む「ら」→「ら」ぶれたー

いま?
さすがに書かなくなったけれど、20代までは、ま~ず書いた書いた、書き過ぎたくらいだと思う。

もちろん相手と向き合い、目を見て求愛することの大事さと効果?は知っているが、文章に、それから字の巧さに自信があったんだもの。

だから恋をした翌日には恋文を記し、相手に渡したものです。

成功率は、そーとー低いけれどね!!(^^;)(^^;)(^^;)


映像と音で構成される映画においては、恋文そのものをテーマとしたものはけっこうあるかな、しかし求愛の行為として恋文を書く/渡すという描写は「それほど」多くない。
とくに海外では。
情緒を重んじる日本のほうが、恋文を有難がる傾向にある気がする。

それでも真っ先に思い浮かべるのは、やはり『シラノ・ド・ベルジュラック』になる。

エドモン・ロスタンの傑作戯曲で、数え切れないほどの舞台化はもちろん、主人公シラノの容姿がポイントになるので映像とも相性がよく、自分が知っているだけでも8度も映画化されており、変化球としては『愛しのロクサーヌ』(87)や、日本映画『或る剣豪の生涯』(59)などもある。

正統派の映画化で有名なのが、50年のホセ・フェラー主演作と90年のジェラール・ドパルデュー主演作、そして近作となるジョー・ライト監督版『シラノ』(2022)でしょう。


簡単にいえば三角関係の物語。
容姿に自信を持てぬ主人公が居る。想いを寄せるヒロインが居る。しかし彼女のことを、自分の親友も好きだったりする。
劣等感から身を引く主人公は、親友のためにヒロインへの恋文を代筆する。
彼は詩人だから文才に溢れている、しかし代筆ではあるものの、記したことばは自分自身の想いだった、、、っていうね。


日本映画ではタイトルがそのものずばり!な岩井俊二の『Love Letter』(95)も悪くないが、トヨエツの関西弁がヘンだし(^^;)
自分なら『君の名は。』(2016…トップ画像)のほうを挙げるかな。

三葉(ほんとうは瀧)が同性から恋文をもらうのも面白いし、
手に書いた「すきだ」は、けっこうグッとくるものがあるもの。

そして、やはり『ラブ・アクチュアリー』(2003)を挙げなばなるまい。

声を出せぬ背景を逆手に取り、紙芝居風に愛を告白する。
これは「相手と向き合い、目を見て」「恋文を」読んでもらうという珍しい形の求愛かと。
しかも彼は、けっしてうまくはいかないことを承知しているわけだし。。。


この映画、苦手な恋愛モノだけど珍しく自分が気に入っていて。
というわけで恋文とは無関係ですが、こっちもリンクしておきます^^ がんばれ少年!!



次回のしりとりは・・・
らぶれ「たー」→「たー」ぼ。

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明日のコラムは・・・

『日本女優別10傑(23)北乃きい』
コメント
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