Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(460)

2023-05-27 00:10:00 | コラム
まいど「く」→「く」りーぷ

コーヒーに入れる「あまいや~つ」じゃなくてね。

英語creepの本来の意味は「這う」「忍び寄る」だけれど、
俗語として「うじ虫」「気味が悪いヤツ」という風にも使われていて、

自分が世界でいちばん好きな歌、レディオヘッドの『creep』の大ヒットにより、いまではコッチの意味のほうが有名になっちゃった。

♪ 君は美しい世界を羽毛のように舞う
ボクも特別な存在だったら
キミは気がヘンになりそうなほど特別だから

でもボクは気味が悪い存在で…

一体こんなところでなにをしているんだ?
ここには、ボクは居ちゃいけないんだ ♪


※敢えてこっちの動画で




※『シクロ』(95)でも絶妙な使い方をされており・・・
映画の出来を☆ひとつ分くらいランクアップさせているほど効果的^^



※この予告編では、スローなコーラスバージョンが採用されています…『ソーシャル・ネットワーク』(2010)



レディオヘッドが『creep』を発表したのは93年のこと、
それ以降は映画ファンにとっても「creepといえばレディオヘッド」になったが・・・

では「それ以前」は?

たぶんホラー映画のオムニバス『クリープショー』(82)の印象が強いんじゃないかな。。。


まぁどちらにせよ、とても後ろ向きで気持ち悪いイメージだけど(^^;)

だって、こんなひどいビジュアルバージョンもあるんだぜ!!


ただ映画は傑作です、
オムニバスで「全エピソードが水準以上」って稀だが、この作品はそうなっている。


そして。
正確な英訳となればpestやverminになるっぽいが、宮崎あおい主演の『害虫』(2002)は、おそらく海外で発表する際は『creep』のほうが相応しいと思う。


そのくらい若いひとに届くことばでありつづけています、creepって。


次回のしりとりは・・・
くろー「ぷ」→「ぷ」れぜんと。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『小さくなっている「気がする」ので、ふたつ食べます^^』
コメント (2)
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