~高峰三枝子のキャリア10傑~
「歌う映画女優」三枝子さん、しかし自分がこのひとを知ったのは90年の訃報だったりします。
映画小僧「なりかけ」だったので、まだ40~50年代の日本映画をほとんど観ていなかったから。
そのときに国鉄「フルムーン夫婦グリーンパス」CMを初めて観たし、
当時、山東昭子が「シリコンを入れた年寄りの胸など見たくない」と嚙みついたことも知りませんでした。
どちらにせよ無粋だし下品だなぁ、シリコンだろうがなんだろうが、そういうのにケチつけるのは格好悪いと思うわけで。
(実際はシリコンじゃなかったそうだし)
(1)『戸田家の兄妹』(41)
日中戦争から帰還した小津の復帰作。
三女の節子を演じており、たしか自分にとっての「初三枝子さん」だったかと。
(2)『犬神家の一族』(76)
犬神松子を迫力たっぷりに演じる。
先日あらためて鑑賞したのだけれど、やっぱりビジュアルの勝利だなと。
物語そのものは、ほかの金田一モノのほうが優れている気がしています。
(3)『女の園』(54)
木下恵介による硬派な青春映画。
秀子とのW高峰共演、ほかに岸恵子や久我美子など、オールスターで売った映画でもないはずなのに異様に豪華。
(4)『黒部の太陽』(68)
三船敏郎(建設事務所次長)の妻を演じる。
こうして並べてみて気づく、三枝子さんはオールスター系がよく似合うなぁと。
(5)『自由学校』(51)
原作は獅子文六の小説。
松竹と大映が同時期にそれぞれ映画化に乗り出し、同じ週に封切られ「しかも」双方ともヒットする。
三枝子さんは、松竹版に出演。
(6)『真田幸村の謀略』(79)
特撮を多用した、トンデモだがとっても面白い時代劇の快作。
松方弘樹は真田幸村を、萬屋錦之介は家康を、そして三枝子さんは淀君をそれぞれ好演。
(7)『舞姫』(51)
鴎外ではなく、川端康成のほうの小説を新藤兼人・脚本、ナルセ演出で映画化。
原作は鴎外ほど読まれていないはずで、映画のほうから入ったひとも多いのでは?
自分は、そのクチです。
(8)『真珠夫人 処女の巻』(50)
原作は、のちのテレビシリーズのおかげ?で、読んでないひとまでなんとなく知っている菊池寛の小説。
この時点で4度目の映画化だが、監督の山本嘉次郎は2部作として制作しており、たいへんな意欲作だったことがうかがえる。
(9)『226』(89)
海軍大将の妻を演じる。
この大作を120分以内にまとめた五社英雄は、もっと評価されてもよかったんじゃないかな。
自分は好きです。
(10)『女王蜂』(78)
物語だけでいうと、金田一モノのなかでいちばん好き^^
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『待機時間に、していること^^』
「歌う映画女優」三枝子さん、しかし自分がこのひとを知ったのは90年の訃報だったりします。
映画小僧「なりかけ」だったので、まだ40~50年代の日本映画をほとんど観ていなかったから。
そのときに国鉄「フルムーン夫婦グリーンパス」CMを初めて観たし、
当時、山東昭子が「シリコンを入れた年寄りの胸など見たくない」と嚙みついたことも知りませんでした。
どちらにせよ無粋だし下品だなぁ、シリコンだろうがなんだろうが、そういうのにケチつけるのは格好悪いと思うわけで。
(実際はシリコンじゃなかったそうだし)
(1)『戸田家の兄妹』(41)
日中戦争から帰還した小津の復帰作。
三女の節子を演じており、たしか自分にとっての「初三枝子さん」だったかと。
(2)『犬神家の一族』(76)
犬神松子を迫力たっぷりに演じる。
先日あらためて鑑賞したのだけれど、やっぱりビジュアルの勝利だなと。
物語そのものは、ほかの金田一モノのほうが優れている気がしています。
(3)『女の園』(54)
木下恵介による硬派な青春映画。
秀子とのW高峰共演、ほかに岸恵子や久我美子など、オールスターで売った映画でもないはずなのに異様に豪華。
(4)『黒部の太陽』(68)
三船敏郎(建設事務所次長)の妻を演じる。
こうして並べてみて気づく、三枝子さんはオールスター系がよく似合うなぁと。
(5)『自由学校』(51)
原作は獅子文六の小説。
松竹と大映が同時期にそれぞれ映画化に乗り出し、同じ週に封切られ「しかも」双方ともヒットする。
三枝子さんは、松竹版に出演。
(6)『真田幸村の謀略』(79)
特撮を多用した、トンデモだがとっても面白い時代劇の快作。
松方弘樹は真田幸村を、萬屋錦之介は家康を、そして三枝子さんは淀君をそれぞれ好演。
(7)『舞姫』(51)
鴎外ではなく、川端康成のほうの小説を新藤兼人・脚本、ナルセ演出で映画化。
原作は鴎外ほど読まれていないはずで、映画のほうから入ったひとも多いのでは?
自分は、そのクチです。
(8)『真珠夫人 処女の巻』(50)
原作は、のちのテレビシリーズのおかげ?で、読んでないひとまでなんとなく知っている菊池寛の小説。
この時点で4度目の映画化だが、監督の山本嘉次郎は2部作として制作しており、たいへんな意欲作だったことがうかがえる。
(9)『226』(89)
海軍大将の妻を演じる。
この大作を120分以内にまとめた五社英雄は、もっと評価されてもよかったんじゃないかな。
自分は好きです。
(10)『女王蜂』(78)
物語だけでいうと、金田一モノのなかでいちばん好き^^
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『待機時間に、していること^^』