Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

日本女優別10傑(53)高峰秀子

2023-05-06 00:10:00 | コラム
~高峰秀子のキャリア10傑~

凸ちゃん、、、じゃない。
デコちゃんこと高峰秀子は日本映画黄金期を支えた大女優、とくに50年代の仕事っぷりは「どうかしている」レベルで、このひとのキャリアを追うだけで日本映画がちょっと分かった気分にさせてくれます^^


(1)『浮雲』(55)

小津安二郎「俺にできないシャシンは『祇園の姉妹』と『浮雲』だけだ」

原作・林芙美子×脚本・水木洋子÷天才ナルセによる、日本最高レベルの恋愛映画。

この暗さ、この暗さがよいんですよ。



(2)『カルメン故郷に帰る』(51)

この陽気なヒロインに、70年代生まれの自分でさえ元気をもらうわけですよ!!



(3)『喜びも悲しみも幾歳月』(57)

♪おいら岬の~灯台守は♪

なにが起ころうと、彼ら彼女らは「そこ」に居る―灯台守夫婦の25年間を見つめた力強い名作。


(4)『二十四の瞳』(54)

お話自体は知っていても、実際に観ている若い映画ファンは多くないのかも、、、しれない。

じつにもったいないことですよ。



(5)『雁』(53)

森鴎外の名作を映画化、美術をにっかつの大先輩・木村威夫が担当しているのをあとで知って驚いた。


(6)『稲妻』(52)

ナルセの小品だが、絶妙なタイミングで稲妻が描写されて、これぞ映画表現だと思う。
バスの案内嬢を演じるデコちゃんも、活き活きとしてよい感じ。



(7)『馬』(41)

助監督を黒澤が担当、そんな黒澤の大師匠・山本嘉次郎監督作品。

これがきっかけでデコちゃんと黒澤は恋仲に。

しかし!
「助監督風情に娘はやれない」とデコちゃんママにいわれ別れることに…。


(8)『女の園』(54)

監督は木下恵介、共演に高峰三枝子というW高峰主演作。

そういえば。
高校のころ祝日に、NHKで放送されているのをかーちゃんと観たのが初見だったか。

タイトルでは想像出来なかったが、日本の封建主義を打つ骨太な作品です。


(9)『張込み』(58)

脚本・橋本忍×監督・野村芳太郎の名コンビによる刑事ドラマの快作。



(10)『名もなく貧しく美しく』(61)

聾唖の家族を見つめた物語。

このタイトルがすべてを物語っており、拒否反応を示すひとは居るかもしれないけれど・・・
デコちゃん小林桂樹さんの演技は素晴らしいです。

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明日のコラムは・・・

『Helmet』
コメント
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