Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(322)李麗仙

2022-04-13 00:16:22 | コラム
42年3月25日生まれ・2021年6月22日死去、享年79歳。
東京出身。

高い評価が出来ない作品や人物を評する際に最も能力を発揮する(!)松尾スズキが、大鶴義丹を…


「唐十郎と李麗仙(り・れいせん)の子どもとは思えぬ演技力を披露」

と評していて、腹がよじれるほど爆笑したことがありました(^^;)(^^;)(^^;)

まぁそれはともかく。
李麗仙さんは舞台メインのひとですから、映画キャリアはそれほど多くありません。
ありませんが、なかなかに濃ゆいキャラクターを演じており、このあたり、さすが舞台界で「アングラの女王」と慕われるだけのことはあるなぁと。

※本編も面白いけれど、予告編最高^^



<経歴>

韓国人としての名前は「イ・ヨソン」。
(日本国籍を取得したのは75年)

元夫は劇作家・唐十郎、息子は大鶴義丹。


舞台芸術学院中退。
在学中に唐と出会い意気投合、唐による状況劇場の看板女優として活躍する。

映画俳優デビュー作は、68年の『戦後残酷物語』。
進駐軍と娼婦たちの関係性を描いた、クールでいて熱い物語。

オオシマによる『新宿泥棒日記』(69)、『サマー・ソルジャー』(72)、
「さそり」シリーズの第3弾、カラスを飼う悪玉を演じる『女囚さそり けもの部屋』(73)、
『任侠外伝 玄界灘』(76)、
ポール・シュレイダーが監督した三島偏愛映画、しかし遺族の反対により日本では未公開となった『ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ』(85…自分は友人が持つ海外版DVDで鑑賞)、
『潤の街』(89)。

90年代は目立った映画作品はありませんでしたが、テレビドラマでは『3年B組金八先生』の第4シーズン(95~96、TBS)で教頭先生を好演していたのが印象に残っています。

『夜を賭けて』(2003)、『ニワトリはハダシだ』(2004)、『蟲師』(2007)、
『望郷の鐘』(2014)。

2019年ころに脳梗塞を患い静養、しかし2021年6月22日―まだ1年も経っていないのですね、肺炎のため死去。
享年79歳、映画の遺作は2016年の『ホテルコパン』でした。


世代というのもありますが、状況劇場の舞台っていちども観たことがないのですよね。
唐とのタッグ作、いちどくらいは観たかったなぁ!!



次回のにっぽん女優列伝は、りょうさんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『おつかれウィリス』
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« にっぽん女優列伝(321)... | トップ | おつかれウィリス »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あさ)
2022-04-14 23:07:02
コメント遅いですが書かせて頂きます^^;

松尾スズキさんの義丹さん評、つい笑ってしまいますね〜言葉のセンスが絶妙です笑

李麗仙さん。ひたすらかっこいい!
ドラマの座頭市や金八先生の教頭(?)役も素敵でした。
ご夫婦で「表現者」ですね。本当にかっこいい。。。
一度でいいから、唐さんの舞台で、拝見したかったです。。。

すごく貴重なトークショーのお宝映像もありがとうございます!
返信する
あささん、 (まっき~)
2022-04-15 18:48:06
スズキさん意地悪ですよね、チャゲアスとかも、好きだというひとに会ったことがない、たぶんふつうの視力では見えないひとたちがファンなのだろうというバカにしかたで(^^;)

状況劇場で舞台、拝みたかったですよね~!!
返信する

コメントを投稿

コラム」カテゴリの最新記事