Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

Twittererです^^

2022-03-26 00:10:00 | コラム
3日連続で長文だったので、きょうはサクサクっと。

そういえばTwitterとリンクしてなかったなぁ、、、と思って。

こんな感じです。
まぁ自分を知っていればバレバレですね(^^;)


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映画スタッフ別10傑(56)ポール・シュレイダー

2022-03-25 00:10:00 | コラム
~ポール・シュレイダーのキャリア10傑~

75歳、現在も「怒れる」存在でありつづける脚本家ポール・シュレイダーは、スコセッシの盟友のひとりとしても有名。

兄のレナード・シュレイダーも脚本家であり、代表作は「あの」怪作『太陽を盗んだ男』(79)。
兄弟そろって日本文化への造詣も深く、もっと日本人に知られていい「知性」なんだけどな!!


(1)『タクシードライバー』(76)

入院中のシュレイダーが圧倒的な孤独を感じ、自分自身を描いたとされる脚本は、最初にブライアン・デ・パルマが手にしていた。

デ・パルマ/デ・ニーロで映画化しても面白かったとは思う、
が、デ・パルマは「これは君がやるべきだ」とスコセッシに脚本を譲った…というのがまた、映画的で素晴らしいよなぁ!!


(2)『魂のゆくえ』(2017)

自ら監督も担当、この年の自分のベストワン!!



(3)『愛のメモリー』(76)

ヒッチコッキアンを自称するデ・パルマが、主に『めまい』(58)にオマージュを捧げたサスペンス。

巧妙な物語とはいい難いが、サンドラ/エリザベスの二役を演じるジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが(自分にとっては)キム・ノヴァク以上に魅力的で、ゆえに飽きずに観ることが出来た。


(4)『ハードコアの夜』(79)

兼監督。
失踪した娘がポルノ映画に出演していたことを受け入れられず、暴走・迷走していく父親の姿を描く。


主人公(ジョージ・C・スコット)はカルヴァン主義を実践する男―というのが鍵で、シュレイダーは常に宗教心による精神の葛藤を描いていたといえる。


(5)『最後の誘惑』(88)

マグダラのマリアを演じたバーバラ・ハーシーから原作小説を紹介されて以降、ひたすら映画化を狙っていたスコセッシの労作。

「悪魔に騙されるイエス像」に反発を抱いた団体により上映禁止運動が起こったが、エッジな映像表現だけでも観る価値がある。

※タイトルクレジットと、そのテーマ曲(ピーター・ガブリエル)も痺れるぜ!!



(6)『白い刻印』(97)

兼監督。
ニック・ノルティとジェームズ・コバーンが熱演、血の濃さと信仰を描くあたりが「らしく」、スコセッシでさえ変化が見られるのにシュレイダーは少しも変わらないのだなぁと苦笑した。
もちろん、尊敬の意味「も」こめてね!


(7)『レイジング・ブル』(80)

80年代米映画の頂点ともされる傑作。

多くは申しますまい、今年の午前十時の映画祭で流れるのでぜひ!!


(8)『キャット・ピープル』(82)

多少は脚本にも関わっていたと思われるが、監督メインで手がけている。

ナスターシャ・キンスキーになら、殺されてもいいよね^^



(9)『ローリング・サンダー』(77)

「もうひとりのトラビス」の物語。



(10)『ザ・ヤクザ』(74)

脚本家としてのデビュー作。
ロバート・ミッチャムと高倉健によるアクションで、「当然のように」誤った日本要素だってある…ものの、シドニー・ポラックの演出なので、映画としてのバランスは「ぎりぎり」保っていたりする。

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オスカー予想2022 最終版

2022-03-24 00:10:00 | コラム
日本時間で来週月曜の午前に迫った米オスカー賞、今宵は結果予想の「最終版」を展開。

「早刷り版」(02.11更新分)と変えたのは、5部門くらいかな。
現時点では「自信あり」なんだけど、始まって最初の、今年も助演男優賞だろうか、その結果が外れた途端に「自信ゼロ」となってしまうヘタレ野郎です(^^;)

もう何年も及第点を超えていないため、公約を掲げても意味なさそうなんだが……

とりあえず、的中率65%以下で「今年も」「映画小僧」と自称することを「1年ほど自粛」します。

おかげで、もう何年も小僧を自称していないのよ( ;∀;)


ではいくぜ!!

(1)作品賞

『ベルファスト』
『コーダ あいのうた』◎
『ドント・ルック・アップ』
『ドライブ・マイ・カー』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『ドリームプラン』
『リコリス・ピザ』
『ナイトメア・アリー』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『ウエスト・サイド・ストーリー』

(2)監督賞

ケネス・ブラナー『ベルファスト』
濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』
ポール・トーマス・アンダーソン『リコリス・ピザ』◎
ジェーン・カンピオン『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
スティーヴン・スピルバーグ『ウエスト・サイド・ストーリー』

(3)主演男優賞

ハビエル・バルデム『愛すべき夫妻の秘密』
ベネディクト・カンバーバッチ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
アンドリュー・ガーフィールド『チック、チック…ブーン!』
ウィル・スミス『ドリームプラン』◎
デンゼル・ワシントン『マクベス』



(4)主演女優賞

ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』
オリヴィア・コールマン『ロスト・ドーター』◎
ニコール・キッドマン『愛すべき夫妻の秘密』
ペネロペ・クルス『パラレル・マザーズ』
クリステン・スチュワート『スペンサー ダイアナの決意』

(5)助演男優賞

キアラン・ハインズ『ベルファスト』
トロイ・コッツァー『コーダ あいのうた』◎
ジェシー・プレモンス『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
J・K・シモンズ『愛すべき夫妻の秘密』
コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

(6)助演女優賞

アリアナ・デボーズ『ウエスト・サイド・ストーリー』
ジェシー・バックリー『ロスト・ドーター』
ジュディ・デンチ『ベルファスト』
キルステン・ダンスト『パワー・オブ・ザ・ドッグ』◎
アーンジャニュー・エリス『ドリームプラン』

(7)長編アニメ映画賞

『ミラベルと魔法だらけの家』
『あの夏のルカ』◎
『Flee』
『ミッチェル家とマシンの反乱』
『ラーヤと龍の王国』

(8)短編アニメ映画賞

『Affairs of the Art』
『Bestia』
『ボクシングバレー』
『ことりのロビン』◎
『The Windshield Wiper』

(9)脚本賞

ケネス・ブラナー『ベルファスト』
ポール・トーマス・アンダーソン『リコリス・ピザ』
アダム・マッケイ、デヴィッド・シロタ『ドント・ルック・アップ』
ザック・ベイリン『ドリームプラン』◎
ヨアキム・トリアー、エスキル・フォクト『The Worst Person in the World』

(10)脚色賞

シアン・ヘダー『コーダ あいのうた』
濱口竜介、大江崇允『ドライブ・マイ・カー』◎
ジェーン・カンピオン『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、エリック・ロス『DUNE/デューン 砂の惑星』
マギー・ギレンホール『ロスト・ドーター』



(11)撮影賞

グレイグ・フレイザー『DUNE/デューン 砂の惑星』◎
ダン・ローストセン『ナイトメア・アリー』
アリ・ワグナー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
ブリュノ・デルボネル『マクベス』
ヤヌス・カミンスキー『ウエスト・サイド・ストーリー』

(12)美術賞

『DUNE/デューン 砂の惑星』◎
『ナイトメア・アリー』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『マクベス』
『ウエスト・サイド・ストーリー』

(13)音響賞

『ベルファスト』
『DUNE/デューン 砂の惑星』◎
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『ウエスト・サイド・ストーリー』

(14)編集賞

ハンク・コーウィン『ドント・ルック・アップ』
ジョー・ウォーカー『DUNE/デューン 砂の惑星』
ピーター・シベラス『パワー・オブ・ザ・ドッグ』◎
パメラ・マーティン『ドリームプラン』
マイロン・カースタイン、アンドリュー・ワイスブラム『チック、チック...ブーン!』

(15)視覚効果賞

『DUNE/デューン 砂の惑星』◎
『フリー・ガイ』
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

(16)歌曲賞

「Be Alive」『ドリームプラン』◎
「Dos Oruguitas」『ミラベルと魔法だらけの家』
「Down To Joy」『ベルファスト』
「No Time To Die」『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
「Somehow You Do」『Four Good Days』

(17)作曲賞

ニコラス・ブリテル『ドント・ルック・アップ』
ハンス・ジマー『DUNE/デューン 砂の惑星』◎
ジャーメイン・フランコ『ミラベルと魔法だらけの家』
アルベルト・イグレシアス『Parallel Mothers』
ジョニー・グリーンウッド『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

(18)衣装デザイン賞

ジェニー・ビーヴァン『クルエラ』
マッシモ・カンティーニ・パリーニ、ジャクリーヌ・デュラン『シラノ』
ジャクリーン・ウェスト、ロバート・モーガン『DUNE/デューン 砂の惑星』
ルイス・セケイラ『ナイトメア・アリー』
ポール・タゼウェル『ウエスト・サイド・ストーリー』◎

(19)メイク・ヘアスタイリング賞

『星の王子ニューヨークへ行く2』
『クルエラ』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『タミー・フェイの瞳』
『ハウス・オブ・グッチ』◎

(20)国際長編映画賞

『ドライブ・マイ・カー』(日本)◎
『ブータン 山の教室』(ブータン)
『Flee』(デンマーク)
『The Hand of God』(イタリア)
『The Worst Person in the World』(ノルウェー)

(21)短編実写映画賞

『Ala Kachuu - Take and Run』
『The Dress』◎
『The Long Goodbye』
『On My Mind』
『Please Hold』

(22)長編ドキュメンタリー賞

『Ascension』
『Attica』
『Flee』
『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』◎
『Writing with Fire』

(23)短編ドキュメンタリー賞

『オーディブル:鼓動を響かせて』
『私の帰る場所』◎
『The Queen of Basketball』
『ベナジルに捧げる3つの歌』
『When We Were Bullies』

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Unforgiven

2022-03-23 00:12:04 | コラム
映画監督・榊英雄の騒動に触れて想起したのは、


ひとつの映画とひとりの監督だった。

前者は名作とされる『ラストタンゴ・イン・パリ』(72)。


監督は信奉者も多いベルナルド・ベルトルッチ、主演はマーロン・ブランドとマリア・シュナイダー。

冒頭に映し出されるフランシス・ベーコンの絵画が強烈な「愛の名作」ではあるものの、


強姦場面において、ベルトルッチとブランドは「共謀」し、シュナイダーに詳細を知らせないまま撮影をおこなった…とベルトリッチ本人が発言したことから大バッシングが起こった。

ここで問題にすべきは、迫真性・リアリティ、もっといえば「ゲージツ」のためなら、善意は置き去りにされていいのか? ということ。

シュナイダーはこの映画に出演したことで深く傷つき、後年も「その余波」に悩まされることになった。


自分は映画作りにおいては道徳や倫理は捨てていい、犯罪に関わらないかぎり―という考えではあるものの、助監督だった崔洋一が「神聖な撮影現場だった」と回想する『愛のコリーダ』(76)と比べ、ベルトリッチの現場はあまりにも野蛮ではないのか? とは思う。


後者はもっとひどい、、、というか、これは明らかに犯罪。

コロナにより去年客死(享年59歳)した韓国の鬼才キム・ギドク。


キムは(女優に対する)撮影中の暴力やベッドシーンの強要だけでなく、プライベートでも複数の女優からハラスメントや性的暴力を告発されていた。
裁判の結果は「黒」だとして、コロナで死ななくとも新作は撮ることが出来なかった環境にあったと思われる。


榊英雄は、日本のギドクなのだろうか。

自分は毎年ブログに発表している年間ベストにおいて、このひとが監督した『捨てがたき人々』(2014)と『木屋町DARUMA』(2015)をランクインさせている。

ヒリヒリした描写が得意なひとだな、面白い監督だなと評価していた。
映画監督としては、たしかに才能があると思った。

だから擁護出来るのであればしたいが、…ないなぁ、微塵もないなぁ。

発端は『週刊文春』による告発記事。
榊が関わるワークショップに参加した若手女優4人が、性行為を強要されたという内容のものだった。

榊は「一部を否定」しつつ謝罪のコメントを発表したが、
それにより、本来であれば今週末より上映予定だった『蜜月』は公開中止の措置が取られている。

性被害のトラウマを抱えるヒロインを描いた『蜜月』を、性的加害者が監督していたという皮肉。


じつはこれより数年前に、ある女優さんが監督名を伏せた状態で同じような被害に遭ったこと、遭っている女優の卵が多いことをSNSで訴えていた。

現在の状況を踏まえて読み返せば、伏せた名前が榊英雄であることが「はっきり分かる」内容のもの。


『文春』には、ここで引用するのを躊躇う文言が並ぶLINEも公開されており、
ここまで証拠が揃い過ぎていると、本人の弁明を聞く前に「まっくろ」認定するほかないだろう。


「枕営業」ということばが死語になりそうでならないところを見ると、そういうことも「まだ」あるかもしれない。
しれないが、極端な話をすれば、あってもいいとは思うが、それは、はっきりと両者の利害が一致した場合にかぎるというか、そこに少しでも強制性などがあればNGだろうよ、そりゃもちろん。


この件で救いがあるとすれば、暴露される流れに『蜜月』の脚本家が関わっていたこと。
自分が関わった作品だもの、お蔵入りを回避したくなると思うんだよね。
しかし義憤にかられ、公表に踏み切った。

弱者の声を拾った関係者が居るってことは、業界が変わることが出来るという可能性の証明だもの……そう思いたいし、変わらなくちゃいけないはずだよ。




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明日のコラムは・・・

『オスカー予想2022 最終版』
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にっぽん女優列伝(319)吉本多香美

2022-03-22 05:33:36 | コラム
71年10月13日生まれ・50歳。
埼玉出身。

公式ブログ(しばらく更新されていませんが…)

「ウルトラマンの娘」と評されることの多かった吉本多香美(よしもと・たかみ)さん、好きでした。

過去形になってしまうのは、現在は(3.11をきっかけに)石垣島に住み、芸能活動とは距離を置くようになったから。

エロティックな役柄を得意としていて、


このひとが映画に出ていると、とりあえず観よう! そう思わせてくれる俳優さんだったのですけれどね。。。


そうだ、『クリスマス・エクスプレス』のCMにも出ていたんだ!!



<経歴>

父親は「ウルトラマン」「ハヤタ隊員」として有名な黒部進。


獨協大学外国語学部フランス語学科卒業。

大学在学中に芸能界デビュー、
お父さんと一緒に安田信託銀行の新聞広告に出たらしいんですけど、その画像が見つかりません(^^;)

96年―『ウルトラマンティガ』(TBS)のレナ隊員役に抜擢、親子でウルトラシリーズ出演を果たしたことで話題に。

映画俳優デビュー作は、97年の『樹の上の草魚』。
『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』(98)を経た99年、イメージ脱却を図ったであろう『皆月』に主演、



ソープ嬢を好演し、一気に映画ファンの注目を受ける。

共演に奥田瑛二や荻野目慶子、北村一輝。
花村萬月の小説を映画化した「おかしな」物語ですが、にっかつの血を引く感じ、好きなひとにはたまらないと思います。(それは自分のこと^^)

『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』(2000)、
オムニバスの『TOKYO NOIR』(2004)、
ドキュメンタリーの雄・原一男がフィクションに挑戦した『またの日の知華』(2004)、


『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008)、
最新作は2016年の『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』ですが、これはウルトラマンだから出たという感じがしますよね、
だから事実上は休業かなぁと。

やっぱり、さみしいなぁ!!


次回のにっぽん女優列伝は、吉行和子さんから。

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『Unforgiven』
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