Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(318)吉村実子

2022-03-21 00:10:00 | コラム
43年4月18日生まれ・78歳
東京出身。

公式サイト

自称「一般人」となった、ユッキーナこと木下優樹菜の写真集を手に取りました。
ヌードというか、手ブラで話題になっているアレですね。

匂わせ投稿やら恐喝疑惑?やらで悪評も多く、元旦那フジモンに同情する声も多いですけど、
あの生意気そうな面構え、嫌いじゃないんですよ^^

それと同じ…として語るといろいろ問題がありそうですけど、出たてのころの吉村実子(よしむら・じつこ)さんも生意気そうというか、意志が強そうな目をしていて好きです。

ほれ、これがデビュー作ですよ、たまらんものがあるでしょう!




一時期は「ほぼ引退状態」でしたが、復帰してくれて、ほんとうによかったです。




<経歴>

実姉は女優の芳村真理。
元旦那は石立鉄男。

61年―学生だったころにイマヘイ今村昌平にスカウトされ、『豚と軍艦』で幸運な映画俳優デビューを果たす。
17歳、鮮烈でした。

イマヘイの最高傑作だと思います、未見のかたはぜひに!!

まずタイトルがすごいと思わせる『にっぽん昆虫記』(63…女性の強さを昆虫の生命力にたとえたとされる)




新藤兼人×乙羽信子の最強コンビに挑んだ『鬼婆』(64)、


『恐山の女』(65)、『ぜったい多数』(65)、
仏産のアクション、日本を舞台にしたのになぜか未公開となった『OSS117/東京の切り札』(66)、
『にせ刑事』(67)、『雌が雄を喰い殺す かまきり』(67)、『ごろつき』(68)、『年ごろ』(68)、
しかし黒澤後期の傑作『どですかでん』(70)を最後に、唐突にキャリアが途絶えてしまいます。

10年の空白期間を経て、NHKのドラマ『あ・うん』(80)で復帰、
88年の『母』からスクリーンにも再登場し、
『ほしをつぐもの』(90)、『みんなのいえ』(2001)、『肌の隙間』(2004)、『死に花』(2004)、『千の風になって』(2004)、
『BOX 袴田事件 命とは』(2010)、『おにいちゃんのハナビ』(2010)、『凶悪』(2013)、『おしん』(2013)、『たぬきがいた』(2013)、『私の男』(2014)、
近作は『貞子』(2019)で、堂々の主演というわけにはいかないですが、出ているとうれしくなる安定の演技力を披露してくれています。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(319)吉本多香美』
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にっぽん女優列伝(317)吉野公佳

2022-03-20 00:10:00 | コラム
75年9月5日生まれ・46歳。
神奈川出身。

公式ブログ

95年―日本で珍しいタイプの、カルト受けするホラー映画『エコエコアザラク』が公開されました。


古賀新一による人気漫画を佐藤嗣麻子が映画化、
主演は菅野美穂と、そして吉野公佳(よしの・きみか)さん。

いまの感覚でいうと「当然」菅野美穂の人気に火がついたんでしょ? となるわけですが、いやいや当時は、吉野さんの人気のほうが高かったのです。



<経歴>

吉野「きみ佳」吉野「きみか」と度々芸名を「少しだけ」変えるも、現在は吉野公佳に戻っている。

スカウトされ芸能界入りを果たす。
90年代前半、としまえんや東洋紡水着キャンペーンガールなどに起用され主にグラビアで活躍する。


映画俳優デビュー作は、93年の『高校教師』。

前述した『エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS』(95)がスマッシュヒットを記録し、つづく『エコエコアザラクII BIRTH OF THE WIZARD』(96)も好評。
その勢いに乗り岩井俊二がからんだ『ACRI』(96)、


『OL忠臣蔵』(97)、SABU監督の『アンラッキー・モンキー』(98)、
ビデオ作品ながら高い支持を集める三池崇史の『極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU』(2003)などに出演、
もう少し人気が伸びてもよかったんじゃないか、、、と思うのですが、このあたりで失速してしまいます。

『eiko』(2004)、
竹内力が主演するビデオシリーズ『MURAMASA ムラマサ』(2005~)などで好演するもいまひとつで、それが原因かは分かりませんが、「ソフトな」セクシービデオなどに主演して(一部で)話題になりました。

これ系?を専門とする自分の意見としては、人気絶頂時にやってくれるとインパクトもあって面白いのだけどなぁ、、、っていう。
なかなか難しいとは思いますけどね(^^;)

それ以降の作品に・・・
『茶々 天涯の貴妃』(2007)、『恐怖』(2010)、
最新作は、インディーズの『共振』(2021)。



同世代ゆえ、もう一花咲かせてほしいのですけどね!!

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横浜と調布なら、そりゃチャリで^^

2022-03-19 01:37:32 | コラム
あすはMMA興行『RIZIN.34』の開催日。

しかし大阪なのでテレビでPPV観戦を選択、その代わり来月は「どこであろうと」現地で生観戦しようと。

先日『RIZIN.35』の概要が発表され、なんと調布市で開催されることが決定。


味の素スタジアムの横に建てられた、武蔵野の森総合スポーツプラザ…って、ほとんど毎日このあたりを通っていますがな!!

つまりチャリで行ける。
ココとか横浜アリーナであれば、交通費なんかかけずに参戦しますがな。

季節的にゆっくり漕げば、60分の運動でもあんまり汗もかかんしね^^

というわけで、ちょっとゴキゲン。
そのころには花粉の症状も治まっている(はず)だし、
ちょっと前のコラムでは運営にモノ申したわけだが、3大タイトルマッチを組んでくれたし、まぁ今回は合格。

ただ大会の連発はやっぱり心配なので、どこかでナンバーシリーズ「以外は」終わりにしたほうがいいと思うけどね……。


※もう3ヵ月が経過したのか、そろそろコレを超えるファイトが観たい


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映画スタッフ別10傑(55)和田夏十

2022-03-18 00:10:00 | コラム
~和田夏十のキャリア10傑~

英国の俳優ロバート・ドーナットのファンだったことから、夏十と書いて「なっと」。

62歳没、市川崑の相棒として脚本の「ほとんど」を担当、
つまり和田夏十のキャリア10傑を展開することは、「市川崑のキャリア10傑」を展開することと同意。

唯一入ってこないのは、傑作『おとうと』(60)くらいなものかな。
あれは、水木洋子が脚本を担当していたからね~。


(1)『炎上』(58)

三島由紀夫の大傑作『金閣寺』の映画化。


雷蔵も仲代も、宮川一夫による映像美もすばらしいんだが、まずはこれを脚本化したことを褒めるべき。


(2)『黒い十人の女』(61)

90年代、「唐突に」再評価の流れが来て驚いた。

時代にあっていたのかな^^



(3)『破戒』(62)

島崎藤村の名作を映画化。

自分は映画から入って原作を読んだクチ。
もう、「丑松思想」といっても通じない若いひとも増えたのかな…。


(4)『野火』(59)

大岡昇平の戦争文学、最初の映画化。


2度目の映画化(2015)は塚本晋也によるもので、これを機に市川版を観たひとも多かったもよう。


(5)『ビルマの竪琴』(56)

80年代に市川本人によりセルフリメイクされたが、やっぱり最初のバージョンこそ見るべきところが多くて。


(6)『プーサン』(53)

横山泰三による風刺漫画を、怪優・伊藤雄之助の主演で映画化。

つまり夏十×市川のコンビは「原作あり」に強いのですね。


(7)『病院坂の首縊りの家』(79)

横溝正史モノとしては、個人的にいちばん好き。



(8)『鍵』(59)

谷崎文学を映画化、成人指定されていたことに驚き。

京マチ子がひたすら色っぽいんだよなぁ!!



(9)『足にさわった女』(60)

池部良・越路吹雪の主演で撮られたコメディで、テレビドラマ化(生放送)もされており、このバージョンも観てみたい!!


(10)『悪魔の手毬唄』(77)

なにを残し、なにを削るのか。
当たり前のことのように思うけれど、脚色において最も大切なこと。

ここの才能って、オリジナル脚本を書く才能とは「ちょっとばかり」ちがう気がするんだよね。

さて、まもなく開催される米オスカーは、『ドライブ・マイ・カー』の脚色力をどう評価するでしょうか―?

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所詮は派遣、、、なので。

2022-03-17 02:57:19 | コラム
きょうは深夜勤務が休みなので暴飲暴食して寝ていたら、おおきな揺れで目が覚めた。

すぐにNHKではなく、CSのニュースチャンネルで状況確認。

えっ、町田で停電??
そういや固定電話の表示が初期化されている、、、一瞬電気が切れて、すぐに復旧したということかな。

東北はまだまだ寒いはず。
心配よね……。

さて、軽く職場について。

工員が優に1000人を超える規模なので、作業員は複数の派遣会社によって構成されている。

仲良くなったと思ったら、「きょうで退職です」とか。
かわいい子だなと思って頑張って声をかけたら(なにしてるんだ(^^;) 「来週で辞めるんです」とか。

すっごく入れ替わりが激しいんですよ。
所詮は派遣だから、、、とはいっても、仕事も結局はひととのつながりみたいなところがあるから、寂しいもんですなぁ。。。


※ときどき言及する、エミネム主演の『8Mile』。
すごく好きなんですよ、ラップの世界に精通しているわけでもなく、そこまで好きなジャンルとはいえないのに。

それは監督、カーティス・ハンソンもそうだった(=そこまで好きじゃなかった)んじゃないかな。
スコセッシは「殴り合う競技なんて、どうかしている」という思いを抱いたまま『レイジング・ブル』を撮ったわけだけど、その感覚に近かったと思う。

だからこその距離感がすごくよい、、、というかね。


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