Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(417)

2022-05-26 00:47:18 | コラム
もんだいさ「く」→「く」どうかんくろう

「まっき~は、クドカンどう思う?」

という質問、少なめに数えても30回は受けたことがある。

年齢ちかい(向こうは51)し、
同じ脚本を学んできたものだし。

ちがいは、成功したかどうかだけで(^^;)

宮藤官九郎、俳優も監督もやる脚本家。
「ひとあたり」のよさから、同業者からの好感度も高い。


映画も手がけるしオリジナルも脚色もやるが、すべてひっくるめて評価すると…やはりその才能は、「連続の」テレビドラマで発揮されるのかなって。

日本大学芸術学部を中退後、松尾スズキ率いる「大人計画」に所属し頭角を現していく。

ブレイクのきっかけは2000年のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(TBS)で、
このころは若者に「だけ」知られた存在だったものの、
2013年のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で完全に時代をものにする。

ドラマでいえば、いちばん好きなのは『吾輩は主婦である』(2006・TBS)かなぁ。


ここからは、映画限定で。
たぶん脚色をやっちゃうと、個性がほぼ死ぬひとなんじゃないかと。

『GO』(2001)だって、


きのうも登場した『ピンポン』(2002)だって、けっして悪くない。
映画としては充分に成功作だと思う。

けれども「クドカンである必要がない」ものが多く。

例外は、自ら監督した『真夜中の弥次さん喜多さん』(2005…原作しりあがり寿)くらいなものなんじゃ??

映画にかぎっていえば、完全オリジナルのほうがうまくいく、、、というのが自分の評価です。

先に映画があって漫画化された『ゼブラーマン』(2004)を観て、その思いを強くした・・・のだけれども、

監督も兼任した近作『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016)を観て、


まぁ面白い、
面白いが、たぶんハマるひとには「完全に」ハマるものの、ハマらないひとには「かすりもしない」作風なのだろうなぁ! とは思うのね。

そのあたりのクセを連続ドラマでは薄めている感じがして、
クドカンさん、テレビと映画のちがいを「よく心得ている!」と感心することも多いのです^^


あすのしりとりは・・・
くどうかんくろ「う」→「う」るとらまん。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(418)』
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サックサク過ぎて、ついていけないくらいです^^

2022-05-25 00:10:00 | コラム
反応反射!音速光速!もっと早く!



機種変更後のスマホ、完全移行が完了。
初期化パソコン、全ソフトの再インストールも完了。

これらふたつの同期も滞りなく。

速っ!
速っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!

こんな速度だっけ? みたいな^^

えがったえがった、とりあえず、ここから18ヵ月くらいは問題なく「サクサク」状態がつづくことでしょう。


ホッとしたところで、久しぶりの長文原稿依頼も入りました。

そんなわけなので、きょうはこれだけ!!


※漫画原作の映画化では、かなり成功したほうですね。キャスティングの勝利、それから映像処理の技術が「よい塩梅」だったと。

とくに、このシーン。


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『シネマしりとり「薀蓄篇」(417)』
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日本女優別10傑(4)綾瀬はるか

2022-05-24 00:10:00 | コラム
~綾瀬はるかのキャリア10傑~

コミカルな演技に定評のある37歳。
この美貌はスクリーン映えしそうな気もするけれどテレビドラマでの活躍のほうが目立っていて、正直いうと10選を組むのに「多少」苦労しちゃったかな。

40代に突入してからのほうが、ひょっとすると役の幅が広がるのかも、、、とか思ったり思わなかったり。


(1)『海街diary』(2015)

それでも、この長女役はすごくよかった。



(2)『おっぱいバレー』(2009)

キャッチ―なタイトルが独り歩きした感もあるが、コメディとして、まぁ完成されていたかと。

これが主演・菜々緒だったとしたら、失敗していたかもしれない。
エロ過ぎてね。
(あっ、どっちも好きなひとですよ。というか、菜々緒のほうが好きよね^^


(3)『今夜、ロマンス劇場で』(2018)

個人的には趣味でないが、ロマンチックコメディとしてはよく出来ていて、ほらこういう役であれば、やっぱりスクリーン映えするじゃん!と思った。



(4)『ICHI』(2008)

座頭市の性別を変えてみた!という発想は好き。
アクションのキレも、けっして悪くなかったのではないかな。


(5)『リアル~完全なる首長竜の日~』(2013)

黒沢清の映画としては、けっして完成度は高くない。
ときどきハッとする場面があって、そこはさすが!と思ったけれどね。




(6)『ハッピーフライト』(2008)

コメディに定評がある、というのはこういうこと。



(7)『高台家の人々』(2016)

人気漫画を原作としたファンタジー。
映画としては弱いが、斎藤工や水原希子、大地真央などのアンサンブル演技で「なんとか」持ち堪えている…って、なんかいつもよりシビアめになってしまうのは、だからそれが、現時点における綾瀬さんの映画キャリアなのかなって。


(8)『劇場版 奥様は、取り扱い注意』(2021)

企画に金城一紀が絡んでいる、人気ドラマの映画化。
硬軟自在の西島秀俊によってバランスが保たれた―そういう作品だと思う。


(9)『雨鱒の川』(2004)

実質的な映画俳優デビュー作。
フレッシュで、可能性に満ち満ちていて、観ているほうまで若々しい気持ちにさせてくれる。



(10)『映画 ひみつのアッコちゃん』(2012)

観たらけっこう楽しめるんです。
ただ創り手たちは企画が上がったとき、これ大成功するぜ!!とか思うのだろうか、、、と。

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憧れ度でいうとハリウッドの200倍^^

2022-05-23 00:10:00 | コラム
カンヌ映画祭が開催中、

「エルたん」エル・ファニングに目が眩む^^が、


もちろん出品作(デビッド・クローネンバーグ、ダルデンヌ兄弟、是枝裕和、パク・チャヌク、イエジー・スコリモフスキ…)も楽しみだし、
パルムドール(最高賞)、カメラドール(新人監督賞)あたりは気になる。

米オスカーも毎年楽しみにしていたけれど、
今年の「あの一件」で冷めたところは「正直」あるし、来年も「これまでと同じように」ワクワクしながら中継に触れらるかどうか…。

そもそもの話、自分の趣味とカンヌは「そーとー」相性がいい。

以下、パルムドール10選だけど、どうですか、常日頃から自分が言及する作品ばかりでしょう?

だから日本は、是枝さんや北野武、黒沢清が関わっていない年も「きちんと」報道してくださいな。
日本作品がどうなったかだけ報じて、肝心のパルムドールはなんだったのか「一切触れない」年もあるのだから。

覚えてますよ、そういうの。
映画ファンはけっこう根に持つんだからね、ぷんぷん!!


※順不同、思いつくまま挙げました

『タクシードライバー』(76)

『ブリキの太鼓』(79)

『アンダーグラウンド』(95)


『ピアノ・レッスン』(93)

『地獄の黙示録』(79)

『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)


『チタン』(2021)

『第三の男』(49)

『ワイルド・アット・ハート』(90)

『恐怖の報酬』(53)

次点
『バートン・フィンク』(91)

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令和版・海外俳優列伝(6)アラン・アーキン

2022-05-22 00:10:00 | コラム
34年3月26日生まれ・88歳。
アメリカ出身。

若いころもバンドのボーカル&ギター(=ザ・タリアーズ)


で人気を博したり、俳優デビュー作でいきなりオスカーノミネートや監督にも挑戦など、その多才さで多くの業界人に尊敬されていたアーキン。

ただ自分の世代は第二次隆盛期というか、90年代以降の活躍で知りましたね。

とくに『アルゴ』(2012)の、迫力のあるプロデューサー役は格好よかったなぁ!!



<経歴>

子ども向けの童話も著しているようです(!!)

10代でフォークグループ「ザ・タリアーズ」を結成、ボーカルとギターを担当する。
60年代に舞台に進出、ブロードウェイ・デビューも果たし、数々の演技賞を受賞。

映画俳優デビュー作は、66年の『アメリカ上陸作戦』。
これが好評を受け、オスカー主演賞にノミネートされました。

オードリー主演作で個人的にはいちばん好きかもしれない『暗くなるまで待って』(67)、
再びオスカーにノミネートされた『愛すれど心さびしく』(68)、
タイトルロールを演じた『クルーゾー警部』(68)、
そして『殺人狂騒曲』(70)で監督業にも進出。

この時期がつまり、第一次隆盛期であると。

『キャッチ=22』(70)や『あきれたあきれた大作戦』(79)など、70~80年代もキャリアは途絶えないものの、やや低調。

しかし90年代に入り、渋みも加味されて完全復活。

『ハバナ』(90)、『シザーハンズ』(90)、『ロケッティア』(91)、『摩天楼を夢みて』(92)、『ガタカ』(97)などの話題作で脇をしめ、
そして2006年の『リトル・ミス・サンシャイン』でオスカー助演賞を受賞する。

かっけー!おじいちゃん役でした^^


前述した『アルゴ』でも好演、こういうひとが映画を面白くするのだと思います。

ほかの出演作に、『リベンジ・マッチ』(2013)や『ダンボ』(2019)など。

88歳―高齢ですが、まだまだ映画ファンを楽しませてくれそうです。


次回の列伝は、アラン・ドロンさんから。

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