僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

黒島

2006年09月05日 | SF小説ハートマン
黒島は沖縄の石垣島からフェリーで30分程の所にある。周囲12kmほどの珊瑚礁に囲まれた小さな島だ。
すぐ隣の竹富島は星砂で有名で、新婚のカップルがいつも沢山集まるが、黒島は人口も少なくほとんどが牛の放牧場で目立った観光もない。荒れていないきれいな珊瑚礁を求めてくるダイバー達の穴場になっている。

僕が思い出したのは、この黒島の形が「ハート」だったことだ。
アルバムの写真にはなかったけれど、挟んであったパンフレットに載っていた航空写真にはっきりとそのハート型が写っていた。

「やっぱりそうだ!」

去年の夏はお父さんだけが黒島に行った。僕も行く予定だったけど出発の2日前になって体にポツポツと腫れ物ができた。プールの友達がみんななったのでママが心配していた水疱瘡だった。

「こりゃダメだなぁ。しょうがないから宇宙達は留守番だ。飛行機はキャンセルだな。」
ママもすごくがっかりしてた。
「海がとってもきれいなのよう、宇宙もきっと驚くわよ。行きたかったわぁ。」
ってお父さんが行ってしまってからも、何度も何度も言っていた。

「ほら、お土産のマンゴーとシークワァーサー、美味いぞ。」
お父さんが帰ってきた日、お土産と一緒に受け取ったパンフレットがそれだ。初めはそんなデザインかと思ったけど、本当にハート型の島だって分かったときは驚いた。面白い島があるんだなって思ったことをよく覚えていた。

アルバムの写真を一枚一枚ゆっくりと見ていった。思った通りやっぱり不思議な写真はあった。
石垣にはめ込まれたハート石…

それはセクションの入り口だ!   つづく
(写真はネットからお借りしました)http://www.kuroshima.net/

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おんぶ

2006年09月05日 | いろいろな顔たち


 ほぅ。結構疲れるぜ。

     ご利用は計画的に。
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