「ねえねえアイスココアとバニラオーレ、半分ずつ混ぜるとミロになるって知ってる?」
「えー何それ何それ?」
「やってみてよ」
「よし、あたし行ってくる」きゃははは
「ホントに行っちゃった」きゃはははは
友達と辰雄が見守る中ひとりがドリンクバーに歩み寄る。そして神妙な顔で戻ってきた。
「どうしたの、それ?」
「両方入れたら溢れちゃったよぅ」
「そりゃそうだね、2杯分だから」きゃははははは
「そんでどう?」
そっと一口含んだ女子高生がとびきりの笑顔で答える。
「んーうん、ミロだ!」
貸して貸して、私もー。突然グラスの奪い合いが始まる。
「うわホントにミロだ。すっごーい!」
「強い子のミロだー!」きゃはははははは
15歳くらいなんだろうな。毎日楽しいことがいっぱいだね。
砂糖なしの苦いコーヒーをすすりながら、留美子のはじける笑顔を思い出している辰雄は今25歳だった。
「えー何それ何それ?」
「やってみてよ」
「よし、あたし行ってくる」きゃははは
「ホントに行っちゃった」きゃはははは
友達と辰雄が見守る中ひとりがドリンクバーに歩み寄る。そして神妙な顔で戻ってきた。
「どうしたの、それ?」
「両方入れたら溢れちゃったよぅ」
「そりゃそうだね、2杯分だから」きゃははははは
「そんでどう?」
そっと一口含んだ女子高生がとびきりの笑顔で答える。
「んーうん、ミロだ!」
貸して貸して、私もー。突然グラスの奪い合いが始まる。
「うわホントにミロだ。すっごーい!」
「強い子のミロだー!」きゃはははははは
15歳くらいなんだろうな。毎日楽しいことがいっぱいだね。
砂糖なしの苦いコーヒーをすすりながら、留美子のはじける笑顔を思い出している辰雄は今25歳だった。