「簡単に言うなら、時間は流れていて止まることがないもの。その流れの中で一定の間だけ個々の生命が活動する。僕はそんな風に考えているんだけど」
「ほとんど同じだと思います。違うところがあるとすれば、」
そういってミリンダは宇宙(ひろし)から視線を逸らせた。
例えを探しているように首を傾げていたが微笑みは絶やさなかった。
宇宙はそんなミリンダをじっと見つめながら次の言葉を待っていた。
ミリンダは美しかった。次の言葉はなくても良い、このままずっと見つめていたいと思ったほどだ。
大きく息をしてミリンダは視線を宇宙に戻した。
「やはり上手に説明できないような気がしています。ごめんなさい」
「分からなくてもいい、ずっと分からなかったんだから。でもあなたの口から聞いてみたい。
宇宙船が牽引ビームを振り切れなかった時から地球とは絶対的にちがう大きな物があることは感じていたんだ。
まるで自分が小さな塵のひとつのような、体の中にあるミクロの細胞になったような、そんな気がしている」
「ほとんど同じだと思います。違うところがあるとすれば、」
そういってミリンダは宇宙(ひろし)から視線を逸らせた。
例えを探しているように首を傾げていたが微笑みは絶やさなかった。
宇宙はそんなミリンダをじっと見つめながら次の言葉を待っていた。
ミリンダは美しかった。次の言葉はなくても良い、このままずっと見つめていたいと思ったほどだ。
大きく息をしてミリンダは視線を宇宙に戻した。
「やはり上手に説明できないような気がしています。ごめんなさい」
「分からなくてもいい、ずっと分からなかったんだから。でもあなたの口から聞いてみたい。
宇宙船が牽引ビームを振り切れなかった時から地球とは絶対的にちがう大きな物があることは感じていたんだ。
まるで自分が小さな塵のひとつのような、体の中にあるミクロの細胞になったような、そんな気がしている」