僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

SF小説ハートマン 「違い」

2009年03月06日 | SF小説ハートマン
「恋愛も自由よ。誰かが誰かを好きになるって自然なことですもの。ただ少し違うのは、恋愛は純粋にお互いが愛を感じ合う為の儀式よ」

「SEXはしないってこと」
「いいえ、するわ。互いに信じ合い求め合うことで幸せになれるもの」

「地球でも同じだと思うけど」
「愛し合った結果として子どもを作ることはないの」

「家族がないって事?母親と父親の両方の資質を持った子どもは自分の分身だから誰だってかわいいと思うけどな」
「子どもは2人のものではないの。実際子どもを育てて教育することもないから、そうゆう感情は分からないわ」


「そうか、君もいきなり大人で生まれたわけだしね」


「どこまで分かってもらえるか分からないけど、子どもである必要が有れば子どもで生まれることもあるのよ」
「必要かそうでないかは誰が決めて誰が実行ボタンを押すの?」
「みんなで決めてみんなが知ってるわ」

「うーん、僕の知識と経験では多分永遠に理解できないと思う」

「貴方のバイオリストコンピュータにフルコンタクトさせてもらえれば理解できるように説明できるかも知れないけれど…」
「うん、考えておく」

「そうしたくなったら教えて下さい」
「本当にありがとう。無理やりそうしようと思えばできるのに意識を尊重してくれるんだね」
「貴方はお客様ですもの」


「ところでもうひとつ、時間の概念についても知りたいこと山ほどあるんだ。ずいぶん違うような気がしてるし」

「確かに違うかも知れません。時間って…」









コメント
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