月は昔、もっともっと地球に近かった
そして自転周期も公転周期もずっと早くて
クルクル回りながらぐるぐる回っていた
今はその公転周期と自転周期が同じなので
いつも決まった面だけを地球に向け、裏側は見えない
そして今でも1年に3.8㎝ずつ地球から遠ざかっているらしい
月は小天体が地球に衝突した時に生まれた
赤ん坊の月は地球のそばにいて
いろんな顔を見せながらクルクル回っていた
でも時間が経つにつれ段々地球から離れていって
いろんな顔も見せてくれなくなっていく
親に見せない裏の顔を持つようになっていったんだ
人間の子どもに似ているんですね
じゃぁ久しぶりに見に行ってみようか…
小さい方の月面探査車は確か名前を募集したんじゃなかったっけ…
天竜川の畔に 月まで3㎞ の場所がある
車ならすぐだね
もう少し近かったら
今日にでも行ってみたい
できることなら満月の夜がいいな…
そんな小説
完全に理科系の知識をちりばめたお話なんですが
人の心が揺れ動き、しみてくる味わいのあるストーリー
久しぶりに宇宙を見上げたくなった
今、宇宙にはこんな望遠鏡が浮かんでいる
右がハッブル、左が最新のジェイムズ・ウェッブ だ
折りたたんで打ち上げた
そして、そんな地球のあるこの太陽系の惑星群は
秒速240㎞で天の川銀河を一周2億8000万年かけて回っている
破壊と脅しで服従させようとするなんて
人間って、なんてちっちぇんだろう。。