marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(249回目)ローマ人への手紙(15章14~21節)

2017-01-27 19:54:12 | 日記
(15:14)さて、わたしの兄弟たちよ。あなたがた自身が、善意にあふれ、あらゆる知恵に満たされ、そして互いに訓戒し合う力のあることを、わたしは堅く信じている。(15:15)しかし、わたしはあなたがたの記憶を新たにするために、ところどころ、かなり思いきって書いた。それは、神からわたしに賜った恵みによって、書いたのである。
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パウロが、ローマの人々、そこにはユダヤ人やギリシャ人など異邦人キリスト者もいたわけだが、その人たちに対して堅く信じていると述べている訳であるから、2017年の僕らもイエスを信じた、あるいは信じている、信じたいと願う人々に対して、善意にあふれている、あらゆる知恵に満たされている、そして互いに訓戒しあっていると信じられているとすれば、これは安穏としてはいられないなと思うわけだな。
◆それにしても、このローマ人への手紙は、場所がコリント書かれたというから、ヨハネによる福音書よりは、時間としては早く書かれている訳だが、あなた方の記憶を新たにするためとは、イエスがエルサレムで十字架に架かられことは現場体験者の多くいたことだろうけれど、その預言が当のユダヤ人のあなた方の先祖伝来、あなた方も小さな頃から学んできた旧約に書かれた多くの言葉そのものの中に、彼、イエスのことを語り、また、異邦人に福音が述べ伝えられていくとの言葉がちりばめられていることを知ってもらい、また確かなこととして認識してもらうために大胆にわたし(パウロ)は語ったと述べる。これは、おそらく先の回にも書いたが旧約の引用箇所のことであろうと思う。実際にその箇所を読むと、パウロが異邦人の伝道の為に多少無理をして引き出したとう感がしないでもないから。
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(15:16b)こうして異邦人を、聖霊によってきよめられた、御旨(みむね)にかなうささげものとするためである。
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◆神に受け入れられるには、傷のない新しい献げ物が必要だから、パウロは神に異邦人が受け入れられるように聖霊によりきよめられ、御旨にかなうささげものとするためにわたし(パウロ)は働いてきたと述べる。煎じ詰めると種がまかれ、福音を受け入れたらきよめられ、御旨(みむね)にかなうものとなるように務めねばならないとうことになるねぇ。
◆(15:19b)イルリコという場所は、今のユーゴスラビアのことらしい。とうことは、聖書に書かれていない場所(都市)にも、ユダ人がいるとみれば広範囲にパウロは足を運んだのだろう。(15:23)今では、この地方にはもはや働く余地がなく・・・と書かれているくらいだから。そして、次はローマにたちより、イスパニア(スペイン)に行きたいと述べている。
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(15:20)わたしの切に望んだところは、他人の土台の上に建てることをしないで、キリストの御名(みな)がまだ唱えられていない所に福音を宣(の)べつたえることであった。
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僕は思うのだが、今は世界宗教にもなったキリスト教だが、多くの土台ができすぎてしまったのではないだろうか。他人の土台の上に建てることをしないとは、他人の語る言葉の上での納得ではなく、いついかなる時も、イエスの言葉を自分の言葉で読み続けなさい、自分の土台を築きなさいと語っているように思われてならないのです。・・・