marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(241回目)ローマ人への手紙(13章8~10節)

2017-01-18 19:54:02 | 日記
(13:8)互いに愛し合うことの外は、何人にも借りがあってはならない。人を愛する者は律法を全うするのである。(13:9)「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」など、そのほかに、どんな戒めがあっても、結局「自分を愛するようにあなたの隣人を愛せよ」というこの言葉に帰する。(13:10)愛は隣人に害を加えることはない。だから、愛は律法を完成するものである
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◆他の箇所もそうなのであるが、パウロが書いた実践倫理ごとき手紙の奨めの言葉は、心もちいい思いにさせてくれるように思うが、実のところよく考えてみると、難しいことでもあり、また、留意しないといけないこともその奨めの言葉の中にはあって真摯に受け止めないと人間関係がこじれるようなことがらも含まれているのだなということが解るのね。僕などは、この手紙から2000年以上も経って、パウロが伝えた時代からかなりの時間がたち、彼の手紙の言葉から実に多くの人の心を、考えを紡ぎだす、哲学や心理学などが歴史上生まれてきたのだと思わされるだけれど、言葉の雰囲気に酔ったり、許しなさいとばかりに何か勘違いしてるんではないのとか思ったりすることがあるのだね。そういう緩みは、いつのまにか気づかぬうちに自分の都合のいい言葉に転落しているのであって、そういう烏合の衆から悪魔に隙を与えてしまうようなことになってしまうのだな。真摯に考えてきた人々は、多くいるのであってその人たちの学問は、神の業について(考えた人はそんなことは思わないだろうけれど)、いや、ニーチェやキェルケゴールなどは、もろに戦った人だけど、その他多くの人達の戦いも僕らには大いなる励みになっているのだと思うね。
◆さて、ここにきてどうしてこのようなことを書くのか。心にいい思いもパウロにはキリストの十字架と復活の希望が背後にしっかりあるからなのだね。それを信じての他者との交わり、神を信ずる共同体の群れについての心構えを述べていくのです。・・・