スピンオフ銭明日編集長

モットーは"年を重ねる毎に幸せになる"銭明日編集長の日記

「人生はあざなえる縄のごとし」ではあるが?

2010年07月03日 | Weblog
スポーツジムに通って間もなく4年になる。
週に数回ひたすら筋トレと有酸素運動だけやっている、このジムの中では少数の一握りの目立たない地味な会員と自負している。

ここのインストラクターにKと言う方がいる。
歳の頃は40歳くらいだろうか?
出身が同郷に近い所為もあり、親しみを感じていた。


「啄木歌碑と岩手山」


ひと月ほど前になるが、そのKに「今日は元気がないね」と声を掛けたなら
「人間だからそういう時もあるんだよ」と、つっけんどんな応対で返された。
なんだよ客に言う言葉かよと思ったが、息子みたいな年の差でもあるので会話はそれで終わっていた。

それが今日はロッカールームで携帯メールしていたなら
「ここは携帯使用禁止です」と謙譲語も入れないで、直球を投げかけられた。
確かに禁止ではあろうが、口の聞き方に腹が立った。

「何か最近、俺に随分つっかかるんじゃないのか」と言ってしまい後には引けない空気に包まれてしまった。
持病の高脂血症からもメタボからも遠ざかり、健康体になっているので、そろそろ辞めても良いかなと感じていたことがその後の二言三言になっていた。


Kが言葉のやりとりは兎も角、客である私に悪いと思ったんだろうか
「実はひと月前に女房と一歳の息子が失くなり、自分でもどうしたらいいのか分からないんです」と急に嗚咽された。(茫然自失)



その一瞬、後に続く言葉は見つからなかったが「そうか事情も分からず申し訳なかったな」と言うだけで精いっぱいであった。


Kもこんな人生を迎えるために生きて来た訳でもないだろうに、と思うと何にも言えない...
言えることは、ひと月前のKの心情は計り知れずいかばかりだったんだろうかと思った。
またこれでジム通いを辞める訳にもいかなくなったな~


<銭明日二世こと菅村経悦>
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