スピンオフ銭明日編集長

モットーは"年を重ねる毎に幸せになる"銭明日編集長の日記

招かれざる訪問者 その1

2011年11月08日 | Weblog
余命が少なくなってきた所為か、生き物に対する安易な殺生には抵抗があるようになってきた。
虫けらにも五分の魂とか、世の中には役に立たないものはないとか言われるが、昨年は庭に棲みついているアゲハ蝶のさなぎを、毛虫だろうと思い潰して後悔した。

家人から最近我が家に何かいると言われたのは、暑さも大分和らいだ9月の末であったと思う。
時を同じくして、コウモリに入られ愛犬と一緒になって一騒ぎしたので、てっきりそのコウモリがまだ居たのかと思っていた。



しかし、部屋中を探したがどこにもその姿は見えなかった。
コウモリは昼は暗い所を選んでぶら下がっているものなので、多分屋根裏にでも居るのだろうくらいに思っていた。

ところが、台所を預かる主婦の感覚は敏感の様で、果物が何個なくなったとか、ここに置いてあったお菓子知らないかとか言うようになってきた。

自分としてはそう訴えられても、家人も歳なんで少しボケが入って来たかな程度の生返事を繰り返していた。
また、隣に住みついた娘夫婦が不足している食料を時々黙って拝借したりするので、その所為かとも思い余り真剣に考えもしなかった。


「我が家の“しゃらの木”?もう散る間際です」

それも束の間で、愛犬のおやつが消えたとか、食油のフタが外れていたとか、少しおかしい状況になって来た。
これはただ事ではないと、重い腰を上げざるを得なくなって来たのはひと月も過ぎた頃である。

- 続く -



<銭明日二世こと菅村経悦>
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