ぎぼうし、洋種山ごぼう、突抜き忍冬を
ひさご籠に活けました。
午後になって風が強くなってきましたので
後座はデッキから船室へ移っていただきました。
点茶盤に織部の燭台を置き(船室は暗いので・・)、
蝋燭の揺らめきの中一心に濃茶を練ります。
濃茶は「涼翆の雫」。
翆晶庵のオリジナルで、静岡産の無農薬の茶です。
「大変おいしゅうございます」
のお言葉に心がほぐれます。
湯相火相がよろしいので後炭を略し
薄茶をさしあげました。
「薄茶は?」
「・・・・・・・」
茶銘がでてきません。すると
「下船まで時間がありますから、ごゆっくりどうぞ」
とユーモラスなお正客さま。
しばらくして、やっと思い出しました。
「翆晶庵の詰で、彩晶の輝きでございます」
下船前に思い出せて良かったです。
最近ぽっと忘れる事が多くなりました・・・。
茶事修行中ですが、つくづく茶事は生き物で
なかなか筋書き通りには参りません。
そこが茶事の面白いところと、最近やっと
思うようになりました。
(前へ) (次へ)
ひさご籠に活けました。
午後になって風が強くなってきましたので
後座はデッキから船室へ移っていただきました。
点茶盤に織部の燭台を置き(船室は暗いので・・)、
蝋燭の揺らめきの中一心に濃茶を練ります。
濃茶は「涼翆の雫」。
翆晶庵のオリジナルで、静岡産の無農薬の茶です。
「大変おいしゅうございます」
のお言葉に心がほぐれます。
湯相火相がよろしいので後炭を略し
薄茶をさしあげました。
「薄茶は?」
「・・・・・・・」
茶銘がでてきません。すると
「下船まで時間がありますから、ごゆっくりどうぞ」
とユーモラスなお正客さま。
しばらくして、やっと思い出しました。
「翆晶庵の詰で、彩晶の輝きでございます」
下船前に思い出せて良かったです。
最近ぽっと忘れる事が多くなりました・・・。
茶事修行中ですが、つくづく茶事は生き物で
なかなか筋書き通りには参りません。
そこが茶事の面白いところと、最近やっと
思うようになりました。
(前へ) (次へ)