茶籠に裂(きれ)を貼っています。
小林先生のどの茶籠にもすてきな裂が貼ってあって、
「いつか私も貼ってみたい・・・」とあこがれていました。
特に感心したのは、裂を貼ると茶籠が一段と個性的になり、
ただの物入ではない存在感を発揮してくることでした。
籠を開け、中の裂地を見た瞬間・・・これも愉しみの一つです。
いよいよ貼る段になって、どれにしようか迷いました。
先生が茶入の仕覆に・・と思っていた裂地を選びだし、
「遠州お好みの柄なので 茶籠の蓋裏にどうかしら?」
当ててみると、とても似合いました。
裂が足りなかったので、本体は別の裂にしました。
最初に、茶籠の蓋と中味の寸法を測って、和紙で下張用の型紙をとります。
次に防虫・防腐のために墨汁を和紙に塗り、乾いてから下張をします。
下張をする前に、糊を水で薄く伸ばして下塗りをし、大方乾いてから
墨汁を塗った紙を下張しました。
綿の入ったたんぽんでしっかり上から押えて馴染ませます。
もう一度和紙で型紙をとり、裂を張り付けて乾燥させておきます。
それから、順序に気を付けて下張の上に貼っていきます。
裂を貼ると、茶籠が見違えるほど明るく、優雅になりました。
構造的にもしっかりします。
「同じ茶籠と思えないほど素敵になりました。
籠に布を貼ることがこんなに楽しいなんて!」と私。
「いろいろな形の籠や箱に挑戦してみてください。
茶籠もそうですが、仕覆を作ったり、裂を貼ったりして慈しむと、
ただの道具からお道具へなっていくのですよ」
茶籠の紐も付け替えるつもりでしたが、
先生の一言で気が変わりました。
「時代を経た色はかけがいのないものよ。その良さを生かしてあげて・・・」
よく見ると、青味を帯びた紐の色がとても好い味わいです
「付け替えずにこのままにします・・・」
仕覆を習いだすきっかけになった茶籠ですが、
仕覆づくりや布貼りの楽しさ、年月がつむぎだす美しさなど、
いろいろなことを私に教えてくれています。
小林先生のどの茶籠にもすてきな裂が貼ってあって、
「いつか私も貼ってみたい・・・」とあこがれていました。
特に感心したのは、裂を貼ると茶籠が一段と個性的になり、
ただの物入ではない存在感を発揮してくることでした。
籠を開け、中の裂地を見た瞬間・・・これも愉しみの一つです。
いよいよ貼る段になって、どれにしようか迷いました。
先生が茶入の仕覆に・・と思っていた裂地を選びだし、
「遠州お好みの柄なので 茶籠の蓋裏にどうかしら?」
当ててみると、とても似合いました。
裂が足りなかったので、本体は別の裂にしました。
最初に、茶籠の蓋と中味の寸法を測って、和紙で下張用の型紙をとります。
次に防虫・防腐のために墨汁を和紙に塗り、乾いてから下張をします。
下張をする前に、糊を水で薄く伸ばして下塗りをし、大方乾いてから
墨汁を塗った紙を下張しました。
綿の入ったたんぽんでしっかり上から押えて馴染ませます。
もう一度和紙で型紙をとり、裂を張り付けて乾燥させておきます。
それから、順序に気を付けて下張の上に貼っていきます。
裂を貼ると、茶籠が見違えるほど明るく、優雅になりました。
構造的にもしっかりします。
「同じ茶籠と思えないほど素敵になりました。
籠に布を貼ることがこんなに楽しいなんて!」と私。
「いろいろな形の籠や箱に挑戦してみてください。
茶籠もそうですが、仕覆を作ったり、裂を貼ったりして慈しむと、
ただの道具からお道具へなっていくのですよ」
茶籠の紐も付け替えるつもりでしたが、
先生の一言で気が変わりました。
「時代を経た色はかけがいのないものよ。その良さを生かしてあげて・・・」
よく見ると、青味を帯びた紐の色がとても好い味わいです
「付け替えずにこのままにします・・・」
仕覆を習いだすきっかけになった茶籠ですが、
仕覆づくりや布貼りの楽しさ、年月がつむぎだす美しさなど、
いろいろなことを私に教えてくれています。