お盆休みの大型連休に突入し、大型台風10号の動向が気になるところです。
毎年8月16日に京都・大文字送り火をしのびながら夕去りの茶事をしています。今年で3回目になります。
暑い中の茶事は今年で最後にしようと、毎年思うのですが・・・気が付いてみると、いそいそと汗をかきながら茶事支度をしている自分がいます。
不思議と、ぽちぽちと茶事支度している方が身体と頭が活性化するのか、元気で夏を乗り越えられる気がします。
理想の「夏の過ごし方」(納涼図屏風(部分)久隅守景 国宝)
この暑い時期に懐石をお願いするのもはばかられ、手づくりで頑張っているのですが、お盆ならではの悩みもあります。
お盆休みで休業する店が多く、休漁の影響もあり、お目当ての魚介類を入手するのがとても大変になります。
1週間前から魚屋さんの品揃えが気になり出し、ついに早目にゲットしようと重い腰を上げました。
向かった先は車で約20分の大型スーパーマーケット。
連休初めなので買い出しの親子連れで車も人も溢れているのですが、スーパー内は寒いくらい冷房がきいていました。
メモを片手に魚介類や季節の野菜を買い込み、家に帰り冷凍庫や冷蔵庫に収納すると、やっと一安心です。
真夏なので作り置きは難しく、前日夜から集中して調理に取り掛かる段取りです。
ペルシャ紋燭台 (鈴木盛久工房)
気になる灯火と庭の手入れを少しずつ始めました。
先ずは灯火、短罫1つ、床の燭台1つ、手燭2つ、膳燭2つ、足元行燈4つ、水屋用行燈(電気)2個などを用意しました。
今年は、懐石中も電気をつけずに移り変わる夕暮れの障子の色を楽しんでもらえたら・・・と思うのですが、途中で膳燭をお出しすることになると思います。
16日の横浜の日の入りは18時31分(毎日1分ずつ早くなります)、中立する45分頃は薄暮ですが、19時の後入りの頃には真っ暗になります。
後座の迎え付けですが台風の影響で雨だったら喚鐘、晴れていたら手燭交換の予定です。
手燭交換は夕去りの茶事一番の心躍る瞬間でして、想像するだけで今から胸が高鳴ります・・・。
お盆と言えば「ミソハギ」
庭ですが、7月初めに植木屋さんに入ってもらったので、草を少々抜くくらいかしらと思ったら、あちこちで葉が枯れています。
茶色の葉を落とし、掃除していると、植物たちの声が聞こえてきました。
「もう少し風通しが良くならないかしら?」
「この暑さだもの・・・もっともっと水が欲しい!」
茶色の葉の原因は日焼けもありますが、ほとんどが水不足です。
先ずはたっぷり水を上げて、伸びすぎている枝や密集しているところを整理しました。雨が欲しいです。
夜になって、久しぶりに炭手前と濃茶の稽古をしてみました。
・・・う~ん! これが一番大変で、問題なことがわかりました。
自分の意識と実際が乖離しているのです。
背筋を伸ばしてスックと立てないんです・・・ど、どうしよう!
茶碗や建水を持って立ったり座ったりがとても大変でした・・・。
とりあえず、毎日1回だけお稽古してみようと思います。
無理をすると、また膝が取り返しのつかないことになってしまいそうで慎重に・・・難しいですね。
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