晴れていたと走り出せばフロントガラスにコロコロと落ちる雪がゆっくりとける。やがてしっかりした雨に、雨が降るとは春が来たかと思っていると日差しが出た。
この変わる天気こそが春なのかもしれないな。
ふと思いついて、昭和の遺物43~86mmズーム一本で一日撮り歩いてみた。APS-Cなので65~130mm相当という感じか。明るい時間帯の遠景はまあ良いとして、近景の煩雑なボケはどうにも気に入らん。これって平成のWズームキットに使われるような安いレンズでも見たようなやつだな。撮ってはみたものの、全ボツだ。
遠くの空に少しだけ夕焼けが見えたところで、早咲きの桜が少しだけ咲いていた。花を撮ろうとしてあれっと思うと、1mくらいが最短撮影距離だったんだな。最短50cmくらいの標準レンズでも寄れなくて使わなくなってるのに、1mとはなあ。防湿箱の肥やしになってたわけだ。
という、昔はこれでいったい何を撮るのに使われていたのか思いながら、標準ズーム一本勝負で縛りのある散歩をしてみた。