ばったりと倒れた、一台の古いバイク。
エンジンやフレームの間から生えた木が伸びている。2ストのエンジンにはYAMAHA、タンクに書いてあるのはMRの文字が見える。懐かしのMR50だ。タンデムステップが無いから80じゃないな。
たしか最高速は90キロくらいだったかな、まだ原付のヘルメットが義務化される前で、メガネやゴーグルしてないと60キロ過ぎると風圧で涙が出てきて、80キロ過ぎるとその涙も目尻から横にチョチョ切れてすっ飛んでいく。背中は巻き上がる排気のオイルが戻ってきて黒いシミが点々と付いたもんだ。そういう原付で適当に走り回れる練習場なんてものも、昔はバイク屋が持ってたりしたもんだが、今はどこにも無くなってるんだろうな。
こういうキャラメルブロックのタイヤも懐かしいパターンに思える。今でもまだあるのかなあ、新車装着する車種も無さそうに思える。リプレイス用には数年前はまだトレイルユニバーサルがあったと思うが。
それにしても、この時代は原付でもフェンダーが鉄板でできてたんだな。あと何年で完全に朽ち果てるのか分からんが、土に還るまで時々見に来たいように思う。
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