ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

クロアゲハなどが群がる木があります

2010年08月16日 | 佐久荒船高原便り
 佐久市の東側にある、標高約1100メートルの佐久荒船高原は涼しい日々が続いています。

 長野県佐久市側から、あるいは群馬県下仁田町側からと、毎朝どちらから霧が上ってきて、涼しさをもたらします。全面的に霧に包まれる日の早朝時は、少し寒いと感じる時があるほどです。

 夏真っ盛りのため、昆虫は盛んに活動しています。ハチやアブ、チョウなどが夏の花に群がっています。カミキリムシやコガネムシなどが花の上にいることもあります。夜は明かりに向かって、ガが乱舞します。このガなどを狙って、クモ(蜘蛛)が大きな巣を張ります。

 その生命活動を活発化させている昆虫の中で、クロアゲハ系の大型アゲハチョウが森の中を飛び回っています。そして、背丈数メートルのある低木の花に群がっています。今年は雨模様のせいか、数匹程度しか群がっていません。花からは、いい香りが漂ってきます。





 数年前には10数匹が群がっていたこともあります。佐久荒船高原は野鳥が多いため、どのクロアゲハも羽根が少し傷ついています。静かで一見平和な高原ですが、その豊かな自然は弱肉強食の世界でもあるのです。

 このクロアゲハ系が群がっている低木は“ウツギ”系と推定しています。ウツギ系とは総称でいろいろな種類の木があります。いろいろと調べたのですが、今回は名前が決められませんでした。

 クロアゲハ系のアゲハチョウが群がる草もあります。濃い黄色い花を咲かせるオタカラコウ(雄宝香)です。キク科メタカラコウ属の多年草で、水場に近い所に群生します。今年はオタカラコウの花の群生地を見つけられませんでした。仲間のメタカラコウ(雌宝香)もあまり咲いていません。数年前はあちこちに咲いていたのですが。自然の営みは予想が付かないところがいいところです。人間の想像を簡単に超えて変化していきます。

 佐久荒船高原には“高原の花”の“エーデルワイス”も咲いています。ウスユキソウ(薄雪草)という花です。エーデルワイスの1種です。


 意外と目立たない花です。以前に比べると、かなり減りました。山道を散策しない限りは気が付きません。スイスなどの欧州のエーデルワイスに比べて、花の幅が少し広いそうでうす。

 逆に目立つのはツキミソウ(月見草)です。背丈の高く、濃い黄色の花を咲かせます。



  このところは夜は曇りがちで、かつ現在は新月から上弦に向かっているため、月とツキミソウの組み合わせがあまり成立しませんでした。秋に向かって次第に月を眺める機会が増えそうです。ススキも大きくなってきます。四季の移り変わりは早いです。