9月に入り、「秋の七草」という言葉が気になる季節を迎えました。
埼玉県長瀞町は「長瀞七草寺」という秋の七草を売り物にする寺巡りを企画しています。パンフレットをみると、仕掛け人は西武鉄道のようです。
実は、秋の七草を7種類すべてをいえません。「尾花」「葛」「萩」「桔梗」「藤袴」「女郎花」「撫子」の七つです。秋の七草は、万葉歌人の山上憶良が、季節に結びつく草花を詠った詩から生まれたのだそうです。結構、由緒ある経緯で七つの草花が選ばれたことを初めて知りました。ブランド・プロデュサーとしても一流の方のようです。
尾花(おばな)はススキのことです。イネ科であるススキの花穂が動物の尾のような見えるので、尾花というそうです。長瀞七草寺の尾花担当寺は、道光寺(どうこうじ)です。ススキは背が高くなり始めたところです。実はこの寺には寄りませんでした。荒船高原でススキは十分見ているからです。
マメ科の葛(くず)は少し盛りを過ぎていました。葛担当寺は遍照寺(へんじょうじ)で、山を少し登った所にありました。猛暑が続いているせいか、花期は少し過ぎた感じでした。
クズのつるをネットの上に這わせたトンネルがつくられていました。クズ特有の甘い香りがあまり漂ってきません。やはりもう最盛期を過ぎているようでした。「くずきり」がお土産として売られていました。森の奥にある同寺は涼しいのでしょうか、サギソウが見事に咲いている鉢が並べてありました。この寺に行く途中の山道の両側にある草原はクズのジャングルでした。
萩の担当寺は洞昌院(とうしょういん)です。残念ながら、猛暑のためか、ハギはほとんど咲いていませんでした。蕾もあまり付いていません。夏の暑さが続いて、ハギの開花が大幅に遅れているようです。お寺までの道の両側にハギの低木がかなり多く植えられていました。20種類以上のハギだそうです。荒船高原ではハギも咲き始めています。
一番期待したのは桔梗です。桔梗の担当寺は多宝寺(たほうじ)です。お寺の周りは、鉢植えのキキョウが咲いていました。キキョウの群れは、お寺の前のキキョウ畑に咲いていました。暑さで少し弱っていました。
このキキョウは7月ごろに一度最盛期を迎えるのだそうです。そして、少し養生して9月にまた咲かせるのだそうです。キキョウの花期が初夏とは知りませんでした。
キク科の藤袴(ふじばかま)の担当寺は法善寺(ほうぜんじ)です。フジバカマはいい香りがするそうです。残念ながら、フジバカマは蕾ができた段階で、花期は9月半ばになる見通しだそうです。このため、立ち寄りませんでした。
女郎花(おみなえし)は真性寺(しんしょうじ)に通じる道に咲き誇っていました。オミナエシは黄色の小さな花が多数ついてる多年草です。少し見上げるぐらいの背丈にまで成長しています。
この寺の境内には、似たような草で小さな花が白色の男郎花(おとこえし)という草も咲いていました。参拝者の人気を結構集めていました。
撫子(なでしこ)の担当寺は不動寺(ふどうじ)です。1500株のナデシコが咲いているそうです。混んでいるらしいとのことで、立ち寄りませんでした(カワラナデシコは霧ヶ峰高原の八島湿原などで十分、観察していますので)。その代わりに、まだ蓮(はす)の花が咲いているとのことで、少し離れた秩父市の札所25番の久昌寺(きゅうしょうじ)に向かいました。寺の奥にある弁天池にハスがまだ咲いていました。これも猛暑の影響なのかどうかは分かりません。
ハス池には鯉(コイ)がいて、時々跳ねます。その手前の池には、睡蓮(スイレン)も咲いていました。どちらの池も元々は潅漑(かんがい)用のため池だったようです。
長瀞町の秋の七草は、結果的には猛暑のせいで、花期がそろうことは今年はなさそうです。こんなところにも、猛暑の影響がでています。山上憶良の時代は野草としてあちこちに咲いていたのでしょうか。現在は、キキョウやナデシコは園芸種の方が普通になっているように思えます。
埼玉県長瀞町は「長瀞七草寺」という秋の七草を売り物にする寺巡りを企画しています。パンフレットをみると、仕掛け人は西武鉄道のようです。
実は、秋の七草を7種類すべてをいえません。「尾花」「葛」「萩」「桔梗」「藤袴」「女郎花」「撫子」の七つです。秋の七草は、万葉歌人の山上憶良が、季節に結びつく草花を詠った詩から生まれたのだそうです。結構、由緒ある経緯で七つの草花が選ばれたことを初めて知りました。ブランド・プロデュサーとしても一流の方のようです。
尾花(おばな)はススキのことです。イネ科であるススキの花穂が動物の尾のような見えるので、尾花というそうです。長瀞七草寺の尾花担当寺は、道光寺(どうこうじ)です。ススキは背が高くなり始めたところです。実はこの寺には寄りませんでした。荒船高原でススキは十分見ているからです。
マメ科の葛(くず)は少し盛りを過ぎていました。葛担当寺は遍照寺(へんじょうじ)で、山を少し登った所にありました。猛暑が続いているせいか、花期は少し過ぎた感じでした。
クズのつるをネットの上に這わせたトンネルがつくられていました。クズ特有の甘い香りがあまり漂ってきません。やはりもう最盛期を過ぎているようでした。「くずきり」がお土産として売られていました。森の奥にある同寺は涼しいのでしょうか、サギソウが見事に咲いている鉢が並べてありました。この寺に行く途中の山道の両側にある草原はクズのジャングルでした。
萩の担当寺は洞昌院(とうしょういん)です。残念ながら、猛暑のためか、ハギはほとんど咲いていませんでした。蕾もあまり付いていません。夏の暑さが続いて、ハギの開花が大幅に遅れているようです。お寺までの道の両側にハギの低木がかなり多く植えられていました。20種類以上のハギだそうです。荒船高原ではハギも咲き始めています。
一番期待したのは桔梗です。桔梗の担当寺は多宝寺(たほうじ)です。お寺の周りは、鉢植えのキキョウが咲いていました。キキョウの群れは、お寺の前のキキョウ畑に咲いていました。暑さで少し弱っていました。
このキキョウは7月ごろに一度最盛期を迎えるのだそうです。そして、少し養生して9月にまた咲かせるのだそうです。キキョウの花期が初夏とは知りませんでした。
キク科の藤袴(ふじばかま)の担当寺は法善寺(ほうぜんじ)です。フジバカマはいい香りがするそうです。残念ながら、フジバカマは蕾ができた段階で、花期は9月半ばになる見通しだそうです。このため、立ち寄りませんでした。
女郎花(おみなえし)は真性寺(しんしょうじ)に通じる道に咲き誇っていました。オミナエシは黄色の小さな花が多数ついてる多年草です。少し見上げるぐらいの背丈にまで成長しています。
この寺の境内には、似たような草で小さな花が白色の男郎花(おとこえし)という草も咲いていました。参拝者の人気を結構集めていました。
撫子(なでしこ)の担当寺は不動寺(ふどうじ)です。1500株のナデシコが咲いているそうです。混んでいるらしいとのことで、立ち寄りませんでした(カワラナデシコは霧ヶ峰高原の八島湿原などで十分、観察していますので)。その代わりに、まだ蓮(はす)の花が咲いているとのことで、少し離れた秩父市の札所25番の久昌寺(きゅうしょうじ)に向かいました。寺の奥にある弁天池にハスがまだ咲いていました。これも猛暑の影響なのかどうかは分かりません。
ハス池には鯉(コイ)がいて、時々跳ねます。その手前の池には、睡蓮(スイレン)も咲いていました。どちらの池も元々は潅漑(かんがい)用のため池だったようです。
長瀞町の秋の七草は、結果的には猛暑のせいで、花期がそろうことは今年はなさそうです。こんなところにも、猛暑の影響がでています。山上憶良の時代は野草としてあちこちに咲いていたのでしょうか。現在は、キキョウやナデシコは園芸種の方が普通になっているように思えます。