ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

カラスウリの五弁の花は夜、密かに咲いています

2010年09月05日 | 季節の移ろい
 家のすぐ側の木にカラスウリ(烏瓜)の花が夜、密かに咲いています。
 秋が深まると、郊外の山道などでカラスウリの濃いオレンジ色の実(直径5~7センチメートルぐらい)が目立ちます。紅葉し始めた木にカラスウリの蔓(つる)が絡みついて、オレンジ色の実がぶら下がっている風景は秋の深まりを感じさせます。こんな所に、カラスウリの蔓が絡んでいたんだと気が付きます。

 カラスウリは、日ごろはその存在にはなかなか気が付きません。カラスウリの五弁の花は日没後の夜に密かに咲くからです。家のすぐ側の木に絡みついているカラスウリの蔓は背丈4メートル以上に伸び、毎日数個の花を咲かせています。早朝、朝日に照らされた白い清楚な感じの花を見ると、昨夜も数個咲かせていたんだと気が付きます。花の周りに“ヒゲ”のようなものがまとわりついています。ヒゲも花の一部です。ヒゲはレースの様にも見えます。

 
 カラスウリの花は、外灯の明かりが届かない暗い所で咲いています。午後9時から10時ごろに懐中電灯で照らすと、花から伸びたヒゲのようなものは直径5センチメートル以上に広がっていて、まるで触手のように周囲にヒゲを広げ、その広がりの大きさに驚きます。ヒゲが広がった花の姿はなかなか幻想的です。


 このヒゲの役目は、夜行性のガを引きつけ、受粉をさせるためと考えられているそうです。猛暑が続くためか、今年はカラスウリは花をたくさん咲かせている気がします。まだ、夏だと判断して花を咲かせ続けているようです。

 話は変わります。蔓状の植物といえば、以前はアサガオ(朝顔)がその代表格の一つでした。ところが近所を散歩しても、アサガオが咲いている家はあまりありません。


 以前は、木陰をつくるために、アサガオの蔓をよしず状に這わせた家が多かったのですが。アサガオを植える家がなぜか大幅に減りました。その原因の一つは、小学校で夏休みの宿題に、アサガオの栽培を出すことをやめたこともあると思いますが、どうもアサガオ自身の人気が無くなった気もします。花屋さんに行っても、インパチェンスやニチニチソウ(日々草)などが目立ちます。丈夫であまり手間がかからない花が好まれているようです。

 私が子供のころは、夏はアサガオにホウセンカ(鳳仙花)などが主役でした。気が付いてみると、花の流行(はやり)廃りは大きく変化しています。もう一つの変化は、種から植物を育てることが減りました。苗を買ってきて植え、種ができてもそのままにすることが増えています。年を越させることよりも、翌年に苗を買って育てることが増えているようです。当方には、何年経ったか分からないストック(あるいは金魚草)が毎年咲いています。ゼラニウムも時々、挿し木することで代々育っています。