ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

日本経済新聞紙の中面の特集「台風19号 大水害をもたらす」を拝読しました。

2019年10月20日 | 日記
 2019年10月19日に発行された日本経済新聞紙の中面の特集「台風19号 大水害をもたらす」を拝読しました。

 この特集「台風19号 大水害をもたらす」は、まさに特別に編集され、台風19号による堤防決壊箇所の関東地方から東北地方の地図を載せています。

 この特集の記事部分は「台風19号が静岡県の伊豆半島に上陸、各地に記録的な大雨をもたらしてから10月19日で1週間。それぞれの地域の降水量は歴史を塗り替えた」と始まります。記事部分の文章はごく短く、図表を中心に解説しています。

 東日本を中心に、千曲川や阿武隈川などの河川の水が増水し、10月18日午前0時時点で、71河川128カ所で堤防が決壊しました。全国の浸水面積は2018年の西日本豪雨を上回る合計2万ヘクタール以上にのぼり、住宅や役場、学校、医療機関などの地域の暮らしの土台が次々と泥水につかったと報じています。

 この特集の上部には、千曲川の堤防が決壊した千曲川の画像と、地図に決壊箇所などを書き込んだ図が載っています。



 「長野県を流れている千曲川では、100年に1度とも言われる大量の雨が(支流などから)流れ込み、長野市付近では水位が10時間で10メートル超も上昇した。そして雨がほぼやんでいた13日の未明に氾濫した」と伝えています。

 この特集には「24時間降雨量が観測史上1位を記録した主な地点(大雨特別警戒が出た13都県)として「宮城県丸森町588ミリ、埼玉県秩父市647ミリ、東京都檜原村627ミリ、神奈川県箱根町942ミリ、静岡県伊豆市717ミリ」などと、13地域の降雨量の値を表に載せています。

 この特集では堤防が決壊した県管理の河川として、福島県の阿武隈水系の支流や宮城県の阿武隈水系の支流などの詳細を表にまとめています。

 2019年10月19日に発行された日本経済新聞紙の一面には、台風19号上陸1週間として「台風19号の被害状況」を表にまとめています。

 この表では「死者は、福島県と宮城県などの12都県で79人、住宅被害は全半壊・一部損害が2452棟、床上浸水が2万2638棟、床下浸水が2万196棟、停電が約350戸、断水が約9万5000戸」とまとめています。

 停電戸数が少ないのは、総務省消防庁の10月18日午後時点の発表に基づくためのようで、まだ全容がつかめていない様子です。

 1週間前の10月12日の夜に、関東地方を通過した台風19号がこれほと大きな被害をもたらすとは、その通過時点では想像もできませんでした。

 

東京都台東区の東京都美術館で開催中の「コートールド美術館展 魅惑の印象派」に行ってきました。

2019年10月19日 | 日記
 東京都台東区上野公園内にある東京都美術館で開催中の「コートールド美術館展 魅惑の印象派」に行ってきました。

 この「コートールド美術館」とは、英国ロンドン市にある印象派やポスト印象派の作品を収集した美術館です。この美術館は、美術史や保存修復などのついて、世界有数の研究機関であるコートールド美術研究所(ロンドン大学の機関)の展示施設です。

 レーヨン(人絹)事業で巨額の富を築いた英国人実業家のサミュエル・コートールド氏(1876年から1947年)が収集した、印象派やポスト印象派の作品を展示した素晴らしい美術館です。サミュエル・コートールド氏は晩年、集めた絵画・彫刻をコートールド美術研究所に寄贈しています。

 今回は、フィンセント・ファン・ゴッホ、クロード・モネ、ポール・セザンヌ、ピエール・オーギュスト・ルノワール、エドゥアール・マネ、ポール・ゴーガンなどの作品が展示されています。絵画・彫刻が約60点、展示されています。



 1870年代ごろから、フランスや英国などの欧州では工業化・産業化が本格化し、鉄道が敷設され移動が容易になり、伝統的な作風から新時代の新しい文化の風が吹き始めたことから、印象派の絵画などが市民権を得ていきます。さらに、工業化社会の産業が拡大するのに応じて、ポスト印象派に進みます。

 新産業で富を築いたサミュエル・コートールド氏は、その印象派の作品の中で、自分が気にいった作品を自宅(豪邸)の間に飾って、楽しんだようです。

 今回は、美術の教科書に出て来る印象派の作品(同じ構図の作品がいくつか描かれているものもあります)を数多く鑑賞できます。たとえば、ポール・セザンヌが描いた「カード遊びをする人々」は、二人がカード遊びに興じているもの、三人がカード遊びに興じているものがいくつか同じような構図で描かれています。

 コートールド美術館は、二人がカード遊びに興じている構図の一つを所蔵しています。



 サミュエル・コートールドが印象派などの絵画を収集した時期は、日本の実業家の松方幸次郎(まつかたこうじろう)の収集時期といくらか重なります。米国の美術研究者であったアルバート・C・バーンズ がフランス近代絵画を収集した時期ともいくらか重なります。

 東京都美術館で開催中の「コートールド美術館展 魅惑の印象派」は、今年9月10日から12月15日まで開催されています。

さいたま市桜区南端の荒川河川敷にある桜草公園は、泥流に飲み込まれて泥だらけだそうです

2019年10月18日 | 季節の移ろい
 さいたま市桜区南端の荒川河川敷にある桜草公園は、10月12日の夜に荒川河川敷が濁流につかり、今でも泥だらけだそうです。

 10月12日の夜に台風19号が埼玉県などの関東地方を通過し、想像を超える大雨を降らしました。

 埼玉県をおおまかには北西から南東方向に流れている荒川は、広大な河川敷き一杯まで濁流が流れたそうです。

 荒川の上流で合流する支流の入間川・越辺川(おっぺがわ)流域では、川越市の一部で濁流が川岸を越えて住宅地に浸水しました。

 さいたま市桜区南端の荒川河川敷にある桜草公園の東南側には、かなり広大な「彩湖」(さいこ)と呼ばれる大遊水地があります。この彩湖は南東側は戸田市まで達する大きな遊水地です。

 しかし、この彩湖をもってしても、桜草公園とその上流側にある県営秋ケ瀬公園が濁流に包まれました。

 桜草公園の南西側には「さくら草水門」があります。このさくら草水門は、荒川に対して北東側から合流する鴨川の最終出口の水門です。

 桜草公園辺りの荒川河川敷などの地図です。



この地図をもう少し拡大したものです。





 鴨川には少し上流側で鵜沼排水路が合流します。この地図の右下に彩湖の北側の一部が見えています。

 以前に聞いた話では、「もし鴨川の水位が上がった時には、さくら草水門を閉め、鴨川最下流側から彩湖に直接流れ込む仕組みだ」そうです(正確には、未確認情報です)。

 Webサイト上の浸水情報では、このさくら草水門が閉じられたために、鴨川流域で浸水があったようです。

 ふだん、さくら草水門や鴨川を、野鳥観察時に眺めている限りでは、鴨川の水面ははるか下にあり、とても川があふれるとは思えない水量です。

 このさくら草水門を閉めないと、鴨川側に濁流が逆流したのかもしれません・・。現在でも、Webサイト上の浸水情報は何が正しいのかよく分かりません。

 2019年6月下旬時点での桜草公園の南側に見えるさくら草水門です。



 現在のさくら草水門の状況は不明です。桜草公園辺りはまだ入ることができません。

 2019年3月下旬に、鴨川の最も下流の流れにいたミコアイサの番(つがい)です。



 日ごろは、鴨川はゆったりと流れています。

 この桜草公園のニホンサクラソウの自生地でニホンサクラソウが花をたくさん咲かせていたことは、弊ブログの2019年4月19日編をご覧ください。

(追記)「彩湖」とは、正式には荒川第一調節池(あらかわだいいちちょうせつち)と呼ばれているものです。さいたま市桜区から戸田市にかけて細長く広がっています。万が一、荒川が洪水しそうになった時に、被害を最小にするために備えた調節池として、3900万立方メートルの貯水容量を持っています。その調節池内には、貯水池である「彩湖」があります。

さいたま市緑区にある農業者トレーニングセンターの園芸植物園では、バラの花が咲いています

2019年10月18日 | 季節の移ろい
 さいたま市緑区大字大崎にあるさいたま市農業者トレーニングセンターの園芸植物園では、秋咲きのバラの花などが咲いています。

 園芸植物園は、個人住宅向けの庭をいくつも提案し、そこに植える園芸種などを展示しています。さいたま市の造園業の支援用の植物園になっています。

 10月半ばになり、秋咲きのバラの花が咲いています。

 黄色いバラの花は品種「インカ」です。ドイツが品種改良したバラです。



 白いバラの花は品種「アイスバーグ」です。これもドイツが品種改良したバラです。







 紅と白のまだら模様のバラの花もよく咲いています。





 この紅と白のまだら模様のバラの花は、品種名を示す名札が消えています。

 立派なホトトギスの花がよく咲いています。



 シュウメイギクの花もまだ咲いています。



 シュウメイギクの茎は、台風19号が吹かせた強風によって、やや斜めになっています。

 「ヤナギバヒマワリ」という花がいくらか小さい“ヒマワリ”も咲いています。



 この花は「北米原産」の園芸種だそうです。

 赤いハギの花もたくさん咲いています。やや花期が終わる時期に入っています。





 赤い花のハギは花期がやや過ぎています。下の地面に、赤い花が落ちています。

 木々もたくさん植えられ、枝などがよく剪定されています。その中の1本のハナミズキの木は赤い実をたくさん付けています。





 同時に来年の春に咲くハナミズキの花の蕾もついています。

 園芸植物園では、キンモクセイの木がオレンジ色の小さな花をたくさん咲かせています。

 農業者トレーニングセンターの園芸植物園の隣にある大崎公園では、背の高い立派な木が横倒しになっています。

 この大木は、台風19号が吹かせた強風によって倒れたようで、多くの作業員が除去作業を始めていました。

さいたま市緑区南部領辻にある見沼自然公園の森では、モズなどの野鳥が活動的でした

2019年10月17日 | 季節の移ろい
 さいたま市緑区南部領辻にある見沼自然公園の中央部にあ修景池は、台風19号の降らせた大雨の影響はほぼ消えていました。

 約2カ月ぶりに、見沼自然公園を訪れてみると、この修景池は一時は水があふれた模様ですが、もうほぼ元のようになっていました。



 この修景池にもともと住んでいるオオバンです。



 この修景池には、オオバンは数羽いるのですが、姿を見せたのは1羽だけです。

 いくらか小さいバンも数羽いるはずですが、岸辺近くのヨシ原の中にいるようで、姿を見せません。

 岸部近くでは、ダイサギが点々といます。小魚を狙っています。



 修景池を囲む木には、シジュウカラなどが飛び回っています。何かの実を食べているシジュウカラです。





 背の高い木の上には、数羽のモズがいて、昆虫などを狙っています。







 この日は、修景池の水面やヨシ原では、トンボがほとんど飛んでない日で、モズも困っている様子です。

 奥にある野鳥がよく動き回る森では、見沼自然公園の管理事務所の職員の方々が、台風19号の強風で折れた枝を整理していました。

 このため、この森にそろそろ姿を見せるジョウビタキの姿は見つけられませんでした。

 見沼自然公園内では、キンモクセイの木が濃い黄色い花をたくさん咲かせています。



 キンモクセイの花の香りは、秋本番を伝えています。

 低木の枝には、カラスウリの実がなっていました。



 江戸時代に“見沼の湿地帯”を干拓する際に設けた、水を排出するための見沼代用水東縁(みぬまだいようすいひがしべり)の水の水量も、もう平常時に戻っています。



 見沼自然公園内は、もう台風19号が通過した痕跡はほぼ消えつつあります。

(追記)さいたま市を流れている見沼代用水東縁には、西縁もあり、ほぼ並行して流れています。