新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

今さら言っても遅すぎるかも知れないが

2023-10-18 07:03:59 | コラム
フットボール系の球技では味わえない大逆転勝利のスリルを楽しませてくれたロッテマリーンズ:

昨日は格下なのかも知れないチュニジア相手のサッカーがあったかと思えば、今夜からCSのファイナルだったかが始まってしまう。これでは当分スポーツばかり論じていくことになりそうだ。

実は、16日のロッテの滅多にないだろうと思う逆転を見ていて感じたことがあったのだが、何故か発表していなかった。そこで遅まきながら矢張り下記のように発表しておこうと思うに至った。

あのまさかと思った藤岡のホームランの後で、ポランコは三振ばかりしていたので期待できないと思った途端にフライアウトになった。そこで「岡が何とかして出て、安田に回せば何とかなりはしないか」と瞬間的に閃きが来たが「まさかそんなに上手く行かないかな」と否定してしまった。だが、大津という新人の投手から岡が本当に渋く三遊間を抜いて出て行ったので「ひょっとすると奇跡が起きるかも」と考え直した。

次には「ここで安田が本当に打ったら凄いな、というか面白いな」と期待していた。それが現実になって右中間に。ホームランにはならないと一目で解った。だが、この当たりならば岡は生還できるかなと期待した。しかも、ライトは柳田ではなかったようで、捕ってから踏みとどまれずにセンター方向に走りすぎ、フットボールで言う「throw back」の形になって送球が微妙に遅れた。

その何とか言う右翼手が下手だったのか、柳田を代えていた監督の判断の誤りか、あるいは両方かが敗因になったと思う。勝敗などいうものは、このような微妙な判断の誤りで決まってしまうという例だったと考えている。他にも藤本采配には失敗があったと言いたい。それは、あの10回に捕手を甲斐からから嶺井に代えていたことも加えても良いと見ている。何処かに指摘されていたが、角中に対して直球だけ10球も続けて挙げ句の果てにヒットを打たれて敗因の源になってしまった。

ソフトバンクの藤本監督には失礼な言い方になるかと思うが、譬え辞任しなくても解任は間違いないと見ていた。そんな程度だから、あの岡の本塁へのヘッドファーストスライディングのセーフの判定にチャレンジなどしてしまう無駄だとしか思えない抵抗をしたのだ。

英語の講釈で申し訳ないが「アナウンサーがリクエストと言うのは誤りで、チャレンジしました」が正しいのである。正確を期せば「ヴィデオ判定をリクエスト」と言うべきであるし、「異議申し立ての意味であるチャレンジしました」と言っても良いのだ。「チャレンジ」には「挑戦」だけではなく「意義を申し立てる」の意味がある。

あんな明らかにセーフなのに、チャレンジしようとした藤本さんには、哀れさすら感じていた。今日までに野球の試合を沢山見てきたが、あれほど重大な試合での「最後の最後でのひっくり返し」には「ビックリ仰天」だったし、勝負を諦めていなかったロッテの選手たちには敬意を表したい。

あのように大逆転できるところに野球という競技の醍醐味というか、見ている人々を楽しませてくれる面白さがあるのだ。フットボール系の競技では一度の攻撃の機会(オフェンス)に取れる点数が決まっているので、あのような逆転はあり得ないのである。

ズバリと言ってしまえば「あの試合では指揮官の器量の差があれほど明らかに出てしまったので、藤本監督が試合終了後直ちに解任されたのは仕方がなかったかも知れない」と思う。だが、あの人を監督になってからのソフトバンクの不甲斐ない試合を見ていると、彼を監督に任命した上層部には責任がないのかと言いたくなる。

なお、私はあの大逆転勝利のヒーローとして褒めて上げるべき選手には、執念深くファウルを打ち続けた角中であり、判断良く走った岡を加えるべきだったと思うのだ。でも、ロッテには未だ「お目出度う」とは言えないが「良かったね」とは言える。



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