新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

ラグビーW杯開催に思う

2019-09-22 07:46:40 | コラム
ラグビーあれやこれや #2:

マスコミは騒ぎ過ぎだ:
昨21日には産経新聞が一面のトップの記事にしたのに驚いて見せたが、本心から言いたかったことは「世界のランキング10位の我が方が20位のロシアに勝つのが当然な当たり前の試合だったことをそこまで騒ぐな」だった。それは初戦で緊張しただろうが、それでも勝つのが本当に強いことを立証するのであって、産経だけではなく、多くのテレビ局も大騒ぎだ。かれらが皆そこを言わずしてもお祭り騒ぎするのは見苦しいと感じていたのだった。

世界の強豪国の試合振り:
21日にはオーストラリア対フィジーと決勝戦でも顔合わせをさせたいと言われたニュージーランド対南アフリカとの試合を興味深く観戦した。4ヶ国の代表テイームはそれぞれ作戦があってあのような真っ向から当たり合うと私には見えたゲームプランで臨んだのだろうとは思う。それ即ち、綺麗にバックスでのパス展開で行く先鋒ではなく、ボールキャリヤーは短い距離を端って敢えて相手でデイフェンスに当たりに行ってそこでモールだかラックを作っては出来る限り早い球出しをしてはまた突っ込んでいくという、素人目には単調で余り面白くない体力消耗戦のように見えた。

解説者の1人は「あのような当たり合いで相手のFWの体力の消耗を狙っているのだ」と教えてくれたが、世界最高と聞かされているニュージーランド代表(オールブラックス)でもそのプランだったようで、実力はあると見えた南アフリカをその力の差で退けていた。確かにニュージーランドは随所に世界でも著名だというBバレットのような名手の素晴らしさを見せてくれたが、当たり合いと体力消耗戦は日頃ラグビーに接する機会がないものには退屈に近い感想を持たせてくれた。

21日に勝っていたニュージーランド、南アフリカとオーストラリアは確かにラグビーでは世界的な強豪国だが、他の球技に属する競技では余り世界的な強さを発揮していない。それだけにこのラグビーのW杯には「賭けている」という印象が濃厚だと感じた。尤も、我が国やアメリカの野球にはオーストラリアの選手もいるし、我が国のサッカーでは常にオーストラリアとは厳しい試合展開となって苦しめられたとの実績はあるが、この国からは世界的なサッカーの名手は出ていないのではなかったか。

ラグビー関連の放送用語:
ラグビーの中継放送をするアナウンサーたちは「番狂わせ」のような下位のテイームが上位者に勝つことを近頃は“giant-killing”と称するようだが、私は長い間この現象を“an upset”だと思っていたので、この期に及んで英語の勉強をさせて貰えたと彼らに感謝した。だが、ラグビーでは滅多にgiant-killingは起こらないそうだ。それだからこそ、前回の大会で我が国が南アフリカに勝ったのは大事件だったと言うことだそうだ。

ここで一寸折角英語の講釈に入ったので、野球用語にも触れてみたくなった。多くの解説者たちが平気で言う「ワンバン」や「ショーバン」がある。これも実はカタカナ語を更に詰めてしまったもので、「ワン・バウンド」と「ショート・バウンド」だったのだ。アメリかでは「バウンド」は“hop”が使われていて“short hop”になっている。また、この関連では「イレギュラーバウンド」というのがあるが“bad hop”となっている。即ち、アメリかでは「バウンド」に規則的も不規則的なものはないと言っているようだ。



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