【「アクティブラーニング」の定義の混乱】
さて、では「アクティブラーニング」とは何なのでしょうか。実は「アクティブラーンング」という言葉はここ1,2年で一気に広まったため概念が定着していません。そこで「アクティブラーニング」の概念を整理する必要があります。そしてその中で「アクティブラーンング」の定義を考えていきたいと思います。
【「アクティブラーンング」の定義の整理】
ここ数年で一気に「アクティブラーニング」がブレイクしたので、一般の教員に「アクティブラーニング」に対する理解度の差が生まれます。一般的に新しい言葉や概念が定着するまでには多くの誤解や混乱が生まれるのは当然のことです。「アクティブラーニング」という言葉も同じです。実は今回フォーラムに参加してみてもなんとなくは理解はできるが、明確には定義できていないことが分かりました。
私は物理と地理の模擬授業を受講したのですが、物理のほうは次のようになっています。
①概念説明
②問題説明
③問題をグループに分かれて相談しながら解いていく。
④確認テストと振り返り
以上の①と②はわからなくても時間内に終わらせ、③のグループ学習によって問題を解きながら概念を理解していくという活動を行います。学びあいの中でそれぞれの生徒(役)が自分のペースで理解にたどり着くことができるようになります。そして最後に確認テストがあるのでそれができるように努力することにもなり、一方では授業の理解の定着にもなります。そして授業者はその確認テストと振り返りアンケートによって授業を評価することになります。昨年度山形市で受講した小林昭文先生と基本手的には同じ手法でした。
もう一つの地理の授業は次のような流れです。
①本日の目標(問題提起)
②ペアワークを取り入れながらの授業。一般的な教師主導の授業にペアワークを取り入れる。
③まとめ振り返り
こちらの授業は、授業は普通のこれまでのオーソドックスな授業が骨格になっています。その中にペアワークを取り入れることによって授業を活性化させています。
二つの授業はグループ学習、ペアワークを取り入れた問題解決型の授業という点では共通していますが、その形態は大きく異なっているようにも思われます。このことと関連して基調講演をなさった和田美千代先生はその中で次のように言っています。
「授業の数だけAL(アクティブラーニング)がある」
「自校のAL(アクティブラーニング)は自校で創る」
アクティブラーニングだという定義は難しいということを示しているように思われます。
【「アクティブラーンング」の定義】
ではアクティブラーンングを定義するとどうなるのでしょうか。大雑把な理解としては、
「ペアワーク(2人1組の学びあい)や、グループ学習を取り入れた授業」
ということになります。しかしこれだけでは、これまでの多くの授業が「アクティブラーニング」ということになります。
もっと広く
「講義型ではない、問題解決型の授業形態」
が「アクティブラーニング」だと言うこともできますが、これでは広すぎます。
言葉の定義が混乱したままでは、議論が常にすれ違います。
そこで私自身が考えるアクティブラーニングの定義を考えてみます。
①授業の最初にその授業の目的を明確にすること。
・本時の授業で何を学ぶか。
・どのような問題を解決するか。
・本時の授業内容をどう活用していくか。
②授業の中にペアワーク、グループワークなどの活動を多く取り入れ、生徒同士で問題を解決する活動をさせること。
(この形態は様々な形がある。)
③授業の最後に①の授業の目的に対するまとめをすること。
・確認テスト
・問題提起に対する解答
・アウトプット予告
④振り返りシートの作成
(毎時の授業評価の実施)
この4点がアクティブラーニングとして必要なのではないかと思います。他にもプロジェクターや、ICTの活用なども積極的に取り入れていますし、それがアクティブラーニングの大きな特徴にもなっていますが、それは本質ではないと私は思います。
さて、では「アクティブラーニング」とは何なのでしょうか。実は「アクティブラーンング」という言葉はここ1,2年で一気に広まったため概念が定着していません。そこで「アクティブラーニング」の概念を整理する必要があります。そしてその中で「アクティブラーンング」の定義を考えていきたいと思います。
【「アクティブラーンング」の定義の整理】
ここ数年で一気に「アクティブラーニング」がブレイクしたので、一般の教員に「アクティブラーニング」に対する理解度の差が生まれます。一般的に新しい言葉や概念が定着するまでには多くの誤解や混乱が生まれるのは当然のことです。「アクティブラーニング」という言葉も同じです。実は今回フォーラムに参加してみてもなんとなくは理解はできるが、明確には定義できていないことが分かりました。
私は物理と地理の模擬授業を受講したのですが、物理のほうは次のようになっています。
①概念説明
②問題説明
③問題をグループに分かれて相談しながら解いていく。
④確認テストと振り返り
以上の①と②はわからなくても時間内に終わらせ、③のグループ学習によって問題を解きながら概念を理解していくという活動を行います。学びあいの中でそれぞれの生徒(役)が自分のペースで理解にたどり着くことができるようになります。そして最後に確認テストがあるのでそれができるように努力することにもなり、一方では授業の理解の定着にもなります。そして授業者はその確認テストと振り返りアンケートによって授業を評価することになります。昨年度山形市で受講した小林昭文先生と基本手的には同じ手法でした。
もう一つの地理の授業は次のような流れです。
①本日の目標(問題提起)
②ペアワークを取り入れながらの授業。一般的な教師主導の授業にペアワークを取り入れる。
③まとめ振り返り
こちらの授業は、授業は普通のこれまでのオーソドックスな授業が骨格になっています。その中にペアワークを取り入れることによって授業を活性化させています。
二つの授業はグループ学習、ペアワークを取り入れた問題解決型の授業という点では共通していますが、その形態は大きく異なっているようにも思われます。このことと関連して基調講演をなさった和田美千代先生はその中で次のように言っています。
「授業の数だけAL(アクティブラーニング)がある」
「自校のAL(アクティブラーニング)は自校で創る」
アクティブラーニングだという定義は難しいということを示しているように思われます。
【「アクティブラーンング」の定義】
ではアクティブラーンングを定義するとどうなるのでしょうか。大雑把な理解としては、
「ペアワーク(2人1組の学びあい)や、グループ学習を取り入れた授業」
ということになります。しかしこれだけでは、これまでの多くの授業が「アクティブラーニング」ということになります。
もっと広く
「講義型ではない、問題解決型の授業形態」
が「アクティブラーニング」だと言うこともできますが、これでは広すぎます。
言葉の定義が混乱したままでは、議論が常にすれ違います。
そこで私自身が考えるアクティブラーニングの定義を考えてみます。
①授業の最初にその授業の目的を明確にすること。
・本時の授業で何を学ぶか。
・どのような問題を解決するか。
・本時の授業内容をどう活用していくか。
②授業の中にペアワーク、グループワークなどの活動を多く取り入れ、生徒同士で問題を解決する活動をさせること。
(この形態は様々な形がある。)
③授業の最後に①の授業の目的に対するまとめをすること。
・確認テスト
・問題提起に対する解答
・アウトプット予告
④振り返りシートの作成
(毎時の授業評価の実施)
この4点がアクティブラーニングとして必要なのではないかと思います。他にもプロジェクターや、ICTの活用なども積極的に取り入れていますし、それがアクティブラーニングの大きな特徴にもなっていますが、それは本質ではないと私は思います。