とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

小論文講座①「パラグラフ」を学ぼう!

2016-08-31 07:59:13 | 国語
 (国語の教材として使うために書き残します。)

 小論文講座を始めます。

 英語には「パラグラフ」という定型の書き方があります。それを日本語でも応用して書こうという講座です。この「パラグラフ」は人に自分の伝えたいことを伝えるのに有効な書き方です。万国共通と言ってもいいので国際化にも対応します。最近、「アカデミックライティング」という名称で講座を開いている大学が増えてきています。近い将来、小論文の書き方のスタンダードになることは確実です。さあ、「パラグラフ」の書き方を勉強しましょう。

 「パラグラフ」って何?
 「パラグラフ」とは何なのでしょうか。日本語の段落と似ています。1つの「パラグラフ」が終わると改行しますし、次の「パラグラフ」の最初は1字下げます。日本の段落とほぼ同じです。しかし、大きな違いがあります。日本の段落は意味的なまとまりはありますがあまり厳格ではありません。それに対して英語のパラグラフは明確なルールがあるのです。

 「パラグラフ」は総論、各論、結論で1セット。
 「パラグラフ」は、1つの総論といくつかの各論、そして1つの結論で1セットです。総論は一番最初に位置し、その1セットの文章で言いたいことがまとめられています。各論は総論の詳しい説明になります。各論の一番最初には必ずトピックセンテンスがきます。その後そのトピックセンテンスの説明がなされます。各論の「パラグラフ」は1つの「パラグラフ」が1テーマです。総論で言いたいことを言いつくしているので結論の「パラグラフ」は必要がない場合が多いです。(ただし日本語の文章の場合、結論がないとしまりがないと嫌われるので、結論の「パラグラフ」を置いたほうがいいと思います。)

「総論パラグラフ」
 「総論パラグラフ」を説明します。「総論パラグラフ」は文章の1番最初に位置し、問題提起とそれに対する意見、そしてその根拠が書かれています。つまり「総論パラグラフ」は全体の要約文なのです。最初の段落で大体の内容が把握できるようになっています。高校1年や2年生くらいのやさしい読み物はそうなっていないものが多いようですが、少しむずかしい英語の文章はたいてい最初に要約文が来ています。だから英語の先生は最初の文がわかれば全体の意味が大体わかると指導しているはずです。

「各論パラグラフ」
 「各論パラグラフ」は、「総論パラグラフ」に書かれていた1文1文の詳しい説明です。「総論パラグラフ」で書かれていて文が「各論パラグラフ」の一番最初の文になります。これを「トピックセンテンス」と言います。そしてその説明や具体例がそのあとに書かれます。

「結論パラグラフ」
 「結論パラグラフ」は1セットの文章の最後にくるものです。すでにお分かりのとおり、結論はすでに書かれているのが普通なので「結論パラグラフ」は必要がないとも言えます。またあったとしても「補足パラグラフ」という意味合いが強いのです。しかし、みなさんがこれから小論文の勉強として学ぶ場合、「結論パラグラフ」がないと評価が下がる可能性があるのです。なぜなら、日本人の多くは「パラグラフ」を学んではいないからです。だから「結論パラグラフ」は小論文対策としては必ず書かなければいけません。

「日本型結論パラグラフ」
「日本型結論パラグラフ」は繰り返しになりますが、自分の意見をもう一度書き、そしてできれば発展的な意見をひとつ書いておくとしまりがよくなると思います。
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