村上春樹の『騎士団長殺し』を読んでいる。気になったことをメモ的に書き残す。その5回目。
イデアとは社会的に形成されてきた抽象概念である。それに対してメタファーというのは個人が作り上げたものだ。どちらも実体のないものという点では共通しているが、イデアはすでにあるものであるのに対して、メタファーとは新たに作り上げるものであるという点で異なっている。
このメタファーについて、自分がメタファーだと主張する「顔なが」は「ものとものをつなげるたけのもの」と説明させている。(「52オレンジ色のとんがり帽をかぶった男」)。つまりメタファーは関係を作り上げるものなのである。
「私」が「メタファー通路」に入り、川まで来ると顔のない男がいる。その男はペンギンの人形と引き換えに「私」を舟に乗せる。その時にいう。「おまえが行動すれば、それに合わせて関連性が生まれていく。ここはそういう場所なのだ。」
イデアを殺し、メタファーの世界へと変化することは、世界との関わりを積極的に持とうとするとメタファーが生まれるということか。
イデアとは社会的に形成されてきた抽象概念である。それに対してメタファーというのは個人が作り上げたものだ。どちらも実体のないものという点では共通しているが、イデアはすでにあるものであるのに対して、メタファーとは新たに作り上げるものであるという点で異なっている。
このメタファーについて、自分がメタファーだと主張する「顔なが」は「ものとものをつなげるたけのもの」と説明させている。(「52オレンジ色のとんがり帽をかぶった男」)。つまりメタファーは関係を作り上げるものなのである。
「私」が「メタファー通路」に入り、川まで来ると顔のない男がいる。その男はペンギンの人形と引き換えに「私」を舟に乗せる。その時にいう。「おまえが行動すれば、それに合わせて関連性が生まれていく。ここはそういう場所なのだ。」
イデアを殺し、メタファーの世界へと変化することは、世界との関わりを積極的に持とうとするとメタファーが生まれるということか。