とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

『小さな巨人』の後半は雑すぎた

2017-06-19 08:06:18 | TV
 TBSの日曜夜のドラマ『小さな巨人』を毎週見ていた。前半の5回はわりとしっかりとしたストーリーで見るべきものがあった。肩の凝らない痛快刑事ドラマであった。

 しかし、後半の「早明学園編」は明らかに雑すぎた。筋は製作者のやりやすいように進んでいくだけで、リアリティがまるでない。ご都合主義オンパレードである。むりやり進めようとするがためににらめっこばかりになる。もちろんにらめっこで間を持たせる役者さんたちは立派だとは思うが、ちょっと疲れる。

 おそらく時間のない中でむりやりストーリーを作り、それを台本にしたのであろう。森友学園や加計学園を感じさせる時事ネタを盛り込み、視聴者受けを狙ったものだと思うが逆にそれによって準備不足となってしまったのではないか。

 ドラマが安易な方向に向かえば全体としてのドラマの質が落ちる。それでいいと思えば製作者側の慢心が生まれ、ドラマ離れが生じる。一方でいいドラマはいい視聴者を育て、いい作り手を育てる。

 TBSのこのシリーズはとても好きなので、次回作ではしっかりと時間をかけていいものを作り上げてほしい。
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