モダンスイマーズの『悲しみよ、消えないでくれ』をテレビで見ました。東日本大震災におちて日常を失った少女の息苦しさが感じられる舞台でした
脚本:蓬莱竜太
演出:蓬莱竜太
出演:片山友希、古山憲太郎(モダンスイマーズ)、津村知与支(モダンスイマーズ)、小椋毅(モダンスイマーズ)、西條義将(モダンスイマーズ)、松尾潤、成田亜佑美、野口卓磨、千葉雅子(猫のホテル)
≪あらすじ≫
東日本大震災が発生し、東京電力福島第一原発事故が起きた後。浪江町から二本松市に避難した女子高生・七海(片山友希)が失踪し、2週間が経った。記者の古賀幸広(古山憲太郎)は七海の家族や親しい人々に、手掛かりになることはないかとインタビューをする。
東日本大震災の後、山形県にも福島から移住してきた人がいた。福島の子供たちが学校に転校してきた。言葉も違うし、土地勘もない。緊張をしながらの生活が続く。大変な思いをしながらの生活を強いられたはずだ。周りのわれわれも気を使う。しかしおそらく気の使い方をまちがったり、知らず知らずに傷つける言動をしてしまうこともあったであろう。
私たちは大きな出来事の後に生きにくい状況の中に放り込まれることがある。日常から遠ざかる時期である。日常から遠ざかることに生きづらさを覚え、苦しい日々が続く。日常にもどろうとじっと耐えている。
しかし耐えていればいいというだけではないはずだ。自分を取り戻したいと決意し、もがく人だって当然出てくる。七海という少女は自分を取り戻そうと旅に出た。その思いの重さが見る者に強くせまってくる。
ラストシーンはインパクトがある。言葉を超えた感動を与えてくれる。
いい作品でした。
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