専門家会議の提言案では感染拡大防止と社会経済活動を両立させる上で国民が新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を実践する必要があるとしてる。しかし、これは今実際に我々が実践していることであり、しかもこれが未来永劫続くものでもあるまい。それを「新しい生活様式」と命名するのはおこがましい。まさか「新しい生活様式」をこれからずっとやれと言っているのだろうか。
最近世の中ではキャッチコピーがはやりである。「三密」などは成功した例だ。不思議とこの「三密」はみんなが使うようになった。これは「壇蜜」さんを連想させる言葉の面白さがあったのだと思う。「ステイホーム」も成功しているようだ。しかし実は「三密」も「ステイホーム」も言っている人の思惑ほど実践されてはいない。みんな真面目に取り組んでいるとは思うが、「密」な状態はいたるところで発生しているし、やはり仕事があれば出かけざるをえない。
政治家も専門家会議の方々もがんばってはいるのがわかるが、雰囲気を作ろうとしているだけで、実質的なことが足りないように思える。はじめから検査をしっかりと行っていれば科学的な根拠をもとに対策をたてることができた。行動の指針をわかりやすく説明することもできたはずだ。それをやっていないから国民の怒りがおさまらないのだ。
「新しい生活様式」という言葉は感情を逆なでする言葉である。
確かに、「三密」、「ステイホーム」に続くアドバルーンと言おうか打ち上げ花火、スローガンみたいに聞こえますね。
イメージ政治なんでしょうか?
昨日の関口宏のサンデーモニングで岡田晴恵・白鷗大教授が「学者や専門家会議だけで決めたものでなく云々・・・」と話していたことばが印象に残りました。
専門家会議と言うくらいですから、現場の医療関係者を代表しているものとばかり思っていました。
内閣は二言目には「専門家会議の意見を聞いて・・・」みたいな表現をしますが、どうも専門家会議も机上で
むしろ内閣の方ばかりを見ながら方針を作り上げているように思い始めました。
現場の医療関係者は置き去りのようです。田原総一朗のクロスファイヤーで示されていた予算枠にしても医療関係予算が少なすぎること!専門家会議には予算に関することはノータッチなのかと思わざるを得ませんね。