とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

『愛と哀しみのシャーロックホームズ』を見ました。

2020-04-02 07:32:07 | 演劇
 去年公演した『愛と哀しみのシャーロックホームズ』がテレビ放送されました。それを録画していたものを見ました。さすがに三谷幸喜という内容でした。

[演出・作]三谷幸喜
[出演]柿澤勇人 / 佐藤二朗 / 広瀬アリス / 八木亜希子 / 横田栄司 / はいだしょうこ / 迫田孝也

 私たちの世代はシャーロックホームズが必読書です。謎解きもさることながら、シャーロックホームズという人間に惹かれたのだと思います。ホームズはかっこよかったのです。少年時代のヒーローだったのです。

 しかし今考えてみれば、超人的なシャーロックホームズは発達障害的でもあったようにも感じられます。シャーロックホームズは、観察力や推理力は優れていましたが、いわゆる空気を読む力はあまりなかった。三谷幸喜はそこに喜劇の要素を見つけたのです。シャーロックホームズが真面目に頑張れば頑張るほど、喜劇性は増していくという仕掛けになっていました。うまいなあ。

 誤解のないようにお断りしておきますが、「発達障害的」というのは差別的に言っているわけではありません。「発達障害」は極端な個性と考えてもいいと思います。一部の能力が劣っているのが「発達障害」です。しかし一部の能力というのは、現代に生きる人々にとって必要な能力であり、本来の人間性にとっての必要性とは別次元のものです。

 どんな人間にも喜劇性がある。それに気づかされる作品でした。

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1 コメント

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Unknown (小父さん)
2020-04-02 15:19:36
お邪魔します。

三谷幸喜氏のテレビで『古畑任三郎』は最高に楽しみました。
次にテレビで観た映画『ラヂオの時間』も可笑しくって日本アカデミー賞での各部門のノミネートに最優秀も脚本賞、助演男優賞、録音賞などを受賞しましたね。
ラストシーンに日本にはない超巨大トレーラートラックの運転手・渡辺謙氏がラヂオドラマに感動したというチョイ役に出てきたのも印象に残っています。

以後の日本アカデミー賞で、テーブルに座っている三谷氏が受賞に漏れるたびに、シャンペン?を一気に煽って落ち込んでいる光景を数回観た気がします。ハリウッドの受賞光景ではすべての人が笑顔で拍手を贈る場面です。

さて年月が経って『有頂天ホテル』をワーナー(イオン)マイカルシネマで楽しみましたが、ドタバタ劇は『ラヂオの時間』と似てるなと感じたものです。」

ある時、テレビで映画撮影風景の番組が組まれて、三谷監督作品ですが山中で鈴木京香と中井貴一が熊に出くわしたんでしたっけ?

二人が山小屋に駆け込むシーンで三谷が小屋の扉を開けられないようにセットさせて二人が大慌てするシーンを何回もテレビで流しながら彼も大笑いしていましたが、私はこれを観て二人の名優に対して「何と失礼な!」と思いましたね。

でもイオンシネマに通うと三谷幸喜映画はいつも長蛇の列、役者もヒットするからか、たくさん出演したがっているのか?と彼の作品に偏見を持つようになりました。

たぶん観たら、次々に新しい試みを入れた面白い作品だとは想像しますが・・・。

失礼致しました。
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