アレサフランクリンの半生を描いた映画『リスペクト』を見た。波乱にみちた人生を、時には壊れかけながら、それでも強く生きていく姿に感動した。私の好きな映画である。
監督
リーズル・トミー
出演 ジェニファー・ハドソン、フォレスト・ウィテカー、マーロン・ウェイアンズ、オードラ・マクドナルド、マーク・マロン
アレサフランクリンの歌はこれまでずっと聞いてきた。大ファンというわけではなかったが、ファンであることに変わりなかった。歌が上手いだけではなかった。高揚感を巻き起こす歌い方、これはただうまいだけではできない。ライブアルバムやその映像では生の迫力が伝わってきて、心に響く歌だった。
今回この映画を見て、彼女の歌は彼女の波乱の人生そのものであったことよくわかった。まだ幼い子どもの時レイプされたり、父親と離婚した母親との死別、父親の母親への暴力、父親との確執と和解の繰り返し、さらにはパートナーとの愛と確執、さまざまな困難の中で彼女は壊れていき、そして強くなる。
ラストは先日公開されたアレサが協会で行ったゴスペルライブ『アメージンググレース』のシーンだった。あそこに立っていたアレサフランクリンは、ものすごい人生を背負って歌っていたことがわかった。『アメージンググレース』が思い出され、二重の意味で感動することができた。
すばらしい映画だった。
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