世界の街角

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チェンマイ大学陶磁資料室#5

2015-07-05 09:07:02 | 博物館・タイ
 本日はカロンの鉄絵陶片の残りを紹介したい。


 見返りの麒麟文様は、明染付を模したものである。これをもって中国人陶工云々の話を聞くが、タイ北部にそのような同時代資料は存在しないし、中国の同時代資料にそのような記述はない。たんに一部識者の想定にすぎないが、明代の陶片が同時に出土することから、影響を受けている点は疑いようがない。


 碗の雲気文も明染付の影響を受けている。明染付の陶片もカロンから出土している。