世界の街角

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タイ語書籍「パヤオ」より・#5(最終回)

2015-07-22 08:01:41 | 北タイ陶磁
Tao Mon Ohm(モンオーム窯)のポピュラーな盤

 パヤオで最もポピュラーな盤として人口に膾炙しているのは、写真の褐釉蔓草文盤である。当該ブロガーはパヤオであることは知っていたが、多くのパヤオ諸窯のなかで、それがモンオーム窯であることは、この書籍をみて初めて知った。
 このモンオーム窯の盤形状は、サンカンペーンのそれに極似している点、先にも紹介したサンカンペーン印花双魚文盤が窯址から出土した点を総合すると、何らかの親縁関係があったと考えられる。
 更には、当該ブロガーは不勉強でその存在を知らなかったが、サンカンペーンにも刻花文の盤が存在していたであろう情報を最近耳目にしている。その刻花文は写真の盤の見込み周辺の波状の文様である。研究者・専門家の関与と見解を聞きたいものである。